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上海のスキー場で活躍する堅牢デジカメ――オリンパス「μ780」&「μ770SW」レビュー:「デジカメ中華旅行・スキー編」(2/4 ページ)

» 2007年07月05日 11時15分 公開
[永山昌克,ITmedia]

スキーをしながら動画を撮る

 この日持参したオリンパス「μ770SW」は、内部の部品のすべてがマイナス10度の環境下での動作が保証されている耐寒仕様のデジカメだ。加えて防水対応なので、スキー場での撮影にはうってつけ。スキーウェアのポケットに入れておき、撮りたいときに気楽に取り出せる。しかも、万がいち走行中に転倒しても、1.5メートルの耐衝撃性と100kgfの耐荷重性があるので、カメラを壊す不安はない。カメラよりむしろ自分の身体の安全に気を付けたい。

 スキー場での撮影設定は、露出補正をプラスにするのが基本といえる。オートのままでは雪の白さの影響を受け露出アンダーになりがちだからだ。μ770SWには、シーンモードの中に雪景色用の「ビーチ&スノー」が用意されているので、これを利用するのもいいだろう。

 室内スキー場は光量が乏しいので、被写体ブレ対策として高感度を選ぶ必要もある。μ770SWは、通常のプログラムAEモードから、感度が最大ISO1600までアップする「ぶれ軽減」モードに、背面モードボタンのワンタッチで移行できる。記念写真など静止した被写体はプログラムAE、動きのあるシーンはぶれ軽減モードと素早く使い分けられる。感度ISO1600でもブレる場合は、ストロボを強制発光するか、動画モードを使うといい。

photo ストロボを発光して動きを写し止めた。感度はISO400を使用

 使用中に気になったのは、ボタン類が小さく、手袋をしたままではシャッターボタンなどが少々押しにくいこと。耐寒&防水対応とはいえ、スキー専用ではないので仕方がないところだ。それに、アウトドア仕様ながら大げさなボディではないことが、そもそもμ770SWの魅力である。

 バッテリーの持久力は、通常はCIPA準拠の測定方法で約220枚まで撮れるが、スキー場のような低温下ではそれよりも少なくなる。今回のような、ちょっとしたスナップ適度なら特に不都合は感じなかったが、もっと枚数をたくさん撮るなら予備バッテリーを用意しておくと安心だろう。なお電池切れになっても、低温による一時的な電力低下の場合は、ポケットなどに入れて少し温めると回復することがある。

photo 動きの速いスキーを確実にとらえるには、動画モードを使うのが便利だ。(320×240ピクセル/約4秒/1,349Kバイト)
photo ここではスキーのほか、スノーボードも楽しめる。(320×240ピクセル/約2秒/886Kバイト)
photo 片手でカメラを持ち、滑走しながら撮影。(320×240ピクセル/約30秒/9.5Mバイト)

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