　次に注目したいのが、できるだけ小型であること。車内で利用するだけならば少しばかりボディが大柄でも画面サイズの大きい方が利便性は高いが、持ち出す／持ち歩くことを考えると画面サイズよりもボディサイズの小ささを優先すべきだ。オーディオプレーヤーとして使う場合なども想定すると、ポケットに入るコンパクトサイズが望ましい。ということで、大型モニターを搭載したものは今回の選択からは除外した。

　それでは今回の選択基準に合致した、おすすめ機種を紹介しよう。内蔵バッテリーと大きさに関しては全製品がある程度のレベルをクリアしているが、PDAとしての使い勝手など付加機能に関しては機種によって異なっているので、詳細は製品特徴のコメントを参考にしてほしい。

SIREN PN100（アイリバー・ジャパン）

製品特徴：直販価格で3万9800円という低価格路線のニューモデル。とはいえナビ機能に手抜かりはなく、レーンガイドやジャンクションガイド、方面看板案内、交差点名表示などの充実した案内データを誇る。ルート検索もインクリメントP製の高精度エンジンを採用することで、ピンポイントの施設検索が可能。おすすめ／距離優先／主要道を優先／有料道回避などの探索条件も用意されている。マルチメディア機能も充実しており、MP3、WMA、WAVに加えて、AVI、MP4、MOVなどの映像ファイルが再生可能。価格、機能、そしてコンパクトなサイズと、いいことずくめだが、電話番号検索が用意されていないのは唯一残念なところ。

製品情報：アイリバー・ジャパン

モニターサイズ：3.5インチ

検索方法：住所（番地まで約1100万件）／施設名（約52万件）

本体サイズ： 94（幅）×77（高さ）×24（厚さ）ミリ

重量：約178グラム

電池駆動時間：約3時間

nuvi360（GARMIN）

製品特徴：登山やマリンスポーツ向けに、古くから携帯ナビゲーションを手がける同社製品だけに、自車位置精度の正確さに関しては他の追従を許さない素晴らしさ。現在位置のズレがほとんどないうえ、ズレても復帰が早いため見間違うことはまずない。トンネルに入ってもそのまま移動を続けほぼ現在位置を表示してくれるのもうれしい。バッテリー駆動時間が最大8時間と長く、車外に持ち出す際には大いに重宝する。メディアプレーヤー機能としては音楽再生のみだが、Bluetoothや電卓、世界時計、通貨コンバータなど多彩な付加機能を持つ。なお地図データは国内ばかりでなく海外版も用意されている。

製品情報：いいよねっと

モニターサイズ：3.5インチ

検索方法： 電話番号（約800万件）／住所（号まで約2,000万件）／施設名

本体サイズ： 98.3（幅）×73.9（高さ）×22.1（厚さ）ミリ

重量：144.6グラム

電池駆動時間：約8時間

DrivTrax P5（クラリオン）

製品特徴：ルートガイドやレーンガイドなど便利な表示機能を多数搭載、画面も4.3ワイドと大きく視認性も高い。大型液晶を搭載しながらも約4.5時間ものバッテリー駆動時間を持ち、タウンマップがわりに使うなどさまざまな活用が想定できる。残念なのは高機能ゆえにメニューが細かすぎて、操作にタッチペンが必要になること。しかしクルマから持ち出す際には、この詳細さがとても重宝する。またオートバイ取付用のステーやカバーも用意されている点もうれしい。ナビを終了させるとWindows CEを搭載したPDAとしても活用できる。

製品情報：クラリオン

モニターサイズ：4.3インチワイド

検索方法： 電話番号（約800万件）／住所（番地まで約1100万件）／施設名

本体サイズ：132（幅）×90.5（高さ）×22（厚さ）ミリ

重量：198グラム

電池駆動時間：約4.5時間

迷WAN BZN-400（BROADZONE）

製品特徴：PNDの先駆者といえるブロードゾーンの迷WANシリーズがこの春、大幅な機能アップを果たした。そのトップモデルであるBZN-400は、10メートルスケールの詳細地図を搭載し、住所検索は号までピンポイントに検索できる。4つのルートから状況にあわせた最適なルートを選択することができるのもうれしい。また2GバイトのSDメモリーカードを最大限に活用することで、約2000万件の住所検索データを搭載できる。付加機能としてはMP3／ムービープレーヤーのほか、ゲームなども付属する。車外での活用を考えると、バッテリー駆動時間が短いのは少々残念だ。

製品情報：ブロードゾーン

モニターサイズ：3.5インチ

検索方法：電話番号（1000万件）／住所（号まで約2000万件）／施設名（約200万件）

本体サイズ：115.5（幅）×80（高さ）×29（厚さ）ミリ

重量：195グラム

電池駆動時間：約2時間