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» 2007年08月17日 10時54分 UPDATE

バイヤーズガイド:クルマがなくても、“買って得する”ポータブルナビ選び (1/3)

カーナビはクルマで使うもの――そうした概念を覆す、小型かつ着脱可能なポータブルナビ(PND)が流行の兆しを見せている。シンプルなカーナビとしてだけではなく、クルマから持ち出しても活用できるPNDをご紹介。

[野村ケンジ,ITmedia]
photo PNDブームの火付け役となった三洋電機の「ミニゴリラ」。2006年11月に発表された初代(NV-SD10DT/NV-M10)はバッテリーを搭載せず、サイズも大ぶりだが気軽に導入できる簡便さが受け入れられた(写真はNV-SD10DT)

 PND、ポータブル・ナビゲーション・デバイスという名称で呼ばれる携帯可能な小型カーナビが流行の兆しを見せている。

 3〜5インチ程度のモニターを搭載した一体型ユニットは、コンパクトさゆえに置き場所を選ばず、配線もシガーソケットから電源を取るだけなので設置もいたって簡単。なんといっても、一般的なカーナビに比べて半分、製品によっては1/3以下にもなる低価格は多くの人に衝撃を与えた。

 そのため、2台に1台はカーナビ装着車と言われている現在であっても「普通のカーナビは値段が高い」「もっとシンプルなカーナビが欲しい」と思っていた人たちの間に口コミで広がり、この春以降は各社から多数の製品が展開されることとなった。

 このように「安価で手軽なカーナビ」として歓迎されているPNDだが、PNDの魅力は別のところにもある。それはサイズが小さいこと、そして車外での使用も可能なことだ。これによってPNDは、これまでのカーナビとはまったく異なったユーザビリティを提供してくれる。

 言うまでもないが、一般的なカーナビは簡単にクルマから取り外せない。自車位置精度を高めるためGPS以外にもジャイロや加速度センサーなどを内蔵するため、車内にしっかりと固定しなければならないからだ。しかし、PNDのほとんどはGPSのみで自車位置を測定することで、精度は劣るものの容易に着脱が行える。また、バッテリーを内蔵することも多く、車外でも利用できる。

 これは多くのPNDがPDAをベースとしていることに由来する。それを証明するかのように、実際OSにWindow CE系(MobileやAutomotiveなど)を利用している製品は多く、なかにはPDAとして使えるものまである。そういった成り立ちを考えると、PNDのより便利な活用方法がいくつも浮かんでくる。

 そこで今回は、PND本来のカーナビ的使い方だけでなく、車外に持ち出すなど、PNDならではの特徴を活かした新たなる活用方法を提案し、そういった複合的な使い方に適した特徴ある機種をピックアップして紹介しよう。

PNDならではの活用法

 「PNDに適した使い方」はいくつかあるが、まずお勧めしたいのは、PNDを地図内蔵の携帯情報ツールとして活用すること。クルマで外出した際に目的地と駐車場が離れていたり、観光地へ行けばクルマは駐車場やホテルに置いてゆき、徒歩で散策することもあるだろう。

 そういったとき、クルマから気軽に持ち出せるPNDは大いに役に立つ。これを持って移動すれば、目的地を見失うこともなくスムーズな移動ができるうえ、レストランや観光スポットの情報が入った製品ならば、ちょっとした観光ガイドの役割も果たしてくれる。

 自転車でのロングツーリングなどにもPNDを活用したい。ルート案内がクルマ用に特化されていることを除けば、位置把握の容易さや交差点案内の分かりやすさなどは重宝するはずだ。こういったPNDがもっとも得意とするナビゲーション機能を、クルマ以外でも車外でも大いに活用してはどうだろう。

 次に注目すべき点は、どれだけPDAとして活用できるかだ。多くの製品がOSにWindow CE系を採用しているが、ほとんどはナビ専用機となっておりPDAとしては使えない(ナビを終了することができず、Windowsの画面にならない)。PDAとしての利用を考える人は、あえて「専用機」を選ばないのも手だ。

 もうひとつPNDの上手な活用方法がある。それは、メディアプレーヤーとして使うことだ。現在販売されているPNDのほとんどがMP3などの再生機能を持ってうえ(ビデオ再生が可能な製品もある)、カーオーディオやスピーカーに接続できる外部出力端子を備える製品も存在する。もしiPodなどを持っていないなら、普段は通勤時のミュージックプレーヤーとして、休日はクルマに乗せてナビとして使う活用方法もおすすめだ。

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