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“RD”の存在意義を再確認できるレコーダー、東芝「RD-S502」(2/6 ページ)

» 2008年07月11日 14時15分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

RDシリーズ伝統の“かゆいところに手が届く”仕様

 まずレコーダーとしての使い勝手をチェックしていこう。ユーザーインタフェースは、RD-S601のそれをほぼ継承した形で、起動と同時に表示することも可能な「スタートメニュー」、番組を視聴しながら番組表や録画番組一覧を表示できる「見ながらメニュー」などを採用。縦横表示の切り替え、異なる放送波の混在表示も可能な電子番組表に、フォルダ分けが可能な録画番組一覧、細かい点では再生時の27秒スキップ、5秒戻しなど、RDらしさはそのままだ。

photophoto 起動と同時に起動することも可能なスタートメニュー。視聴、再生画面にオーバレイ表示される。ワンポイントアドバイスをしてくれる「ぷちまど」も装備(左)。録画番組の再生終了後に次回の録画予約をしたり、削除(ゴミ箱)できる機能(右)
photophoto 「見ながら」機能では放送中の番組を確認したり、録画番組を一覧することが可能。録画番組一覧はフォルダを無視した時系列の一覧となり、「今日録画した番組」といった形で確認できるのも便利だ
photophoto 電子番組表は、ラ・テ欄タイプのほか、RD伝統の縦に放送局が並ぶタイプも選択できる。異なる放送波の混在表示はもちろん、特定放送局のみマルチチャンネル表示といったことも可能(写真右はNHK総合だけマルチチャンネル表示にしたところ)。ここまでできるのはRDだけ
photophoto 録画番組はフォルダ分けして管理が可能。録画予約時に番組名でフォルダを作成といった機能も備えている(左)。RDシリーズでは初めて高速起動機能が採用された。「RDは起動が遅い」はユーザーの悩みの種の1つだっただけに嬉しい機能だ(右)

 新たに追加されたのは「高速起動」。電源オフ(スタンバイ)の状態で、リモコンの電源ボタン、スタートメニュー、番組表ボタンで起動が可能だ。番組表ボタンを押して起動した場合は、起動後すみやかに電子番組表が表示される。また高速起動モード時でも電源オフ時の待機電力が3.8ワットと低いのも特徴といえるだろう。

 実際に高速起動モードをオン/オフし、番組表ボタンで起動して電子番組表が表示されるまでの時間を計測してみた。DVDドライブにメディアが入っていない状態で、高速起動モードオンのときは約30秒、オフ時では約52秒となった。カタログスペックである5秒〜10秒と差はあるが、番組表受信時には時間を要するため、これにあたった可能性もある。それでも高速起動モードがオンとオフでは大きな開きがあり、RD-S601では電源オンから起動ロゴが表示されるまでに40秒以上かかっていたことを考えると、大幅に高速化されたことは間違いない。

 機能面では、キーワード登録による自動録画のほか、連ドラなどの録画に便利なシリーズ録画、本編/CM間の自動チャプター機能、本編/CMだけの再生やダビングも可能な奇数/偶数プレイリスト作成、フレーム/GOP単位の切り替えも可能なチャプター編集機能機能など、RDシリーズの魅力は失っていない。

photo 「マジックチャプター」は、ハイライトシーンや音楽部分,本編とCM部分にチャプターを自動設定する機能。番組単位でもオン/オフ可能だ。ただし、TS1/RE録画時に限定される点は従来通り
photophoto マジックチャプター(本編)をオンにして録画したドラマのチャプター編集画面。タイムバーの青い部分が本編で、チャプター位置の誤差も数フレーム程度。TSE(MPEG-4/AVC)録画した番組でもしっかりフレーム単位で編集できる

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