レビュー
» 2008年07月31日 01時06分 UPDATE

レビュー:高音質と無線LAN、2つの新要素を備えたお買い得プレーヤー「CREATIVE ZEN X-Fi」 (1/2)

クリエイティブメディアの「CREATIVE ZEN X-Fi」は、独自の高音質化機能と無線LANという2つの特徴を持つメモリプレーヤー。基本機能も充実しており、大容量メモリの製品購入を検討しているならば有力な選択肢だ。

[渡邊宏,ITmedia]
photo 「CREATIVE ZEN X-Fi」

 クリエイティブメディアの「CREATIVE ZEN X-Fi」は、同社が多く用意するポータブルプレーヤーの中でも最上位に位置づけられる製品。基本的な機能は「CREATIVE ZEN」に準じるが、同社独自の高音質化技術「X-Fiテクノロジー」を備えるほか、上位モデルは無線LANを利用してのワイヤレス再生にも対応している。ふたつの高付加価値要素を中心に、新製品をチェックした。

オーソドックスなカード型プレーヤー

 まずは外観をチェックしよう。83(幅)×55(高さ)×12.8(奥行き)ミリ、約68.75グラムの本体サイズはiPod nanoなどを見慣れているとさほど小型には写らないが、ポケットに入るコンパクトサイズであり、十分な携帯性を備えている。記録メディアは、内蔵メモリおよびSD/SDHCメモリーカード。内蔵メモリについては、8G/16G/32Gバイトの3バリエーションが用意される。

 本体上側面にはメモリーカードスロット、右側面にはUSBとイヤフォン端子、背面には電源とホールドを兼ねるスライドスイッチが用意される。小型ボディながらも下側面にはスピーカーを内蔵しており、複数人で音楽を楽しむ、あるいは卓上プレーヤーの利用にも対応できるのは、最近のポータブルプレーヤーとしては少数派といえる。

photophotophoto 特徴的な9つのボタン(写真=左)、右側面にはUSBとイヤフォン端子、左側面には何も用意されていない(写真=中、右)

 外観で目を引くのは、液晶右側に配置されている携帯電話のような配列の9つのボタンを中心としたインタフェース。音楽再生などの利用時には斜め方向のボタン(電話のプッシュボタンで言えば1、3、7、9)は意味を成さないが、英語環境のみながら主要なメッセンジャーソフトとメッセージの交換が行える機能を備えており(16G/32Gバイトの上位モデルのみ)、その際には文字入力用として利用できる。

 液晶画面のサイズは2.5型で解像度は320×240ピクセル。再生可能なファイル形式は楽曲ファイルがMP3/WMA/AAC/WAV、動画ファイルがWMV/MPEG-4 SP/XviD/Motion JPEG、静止画がJPEG。この辺りは動画再生に対応したメモリプレーヤーとしては一般的といえる。

2つの高音質化技術はどれほど有効か

photo メインメニューに用意された「X-Fi」の項目

 本製品が搭載する高音質化技術「X-Fiテクノロジー」は、同社サウンドカード「Sound Blaster」シリーズにも搭載されている技術の総称で、本製品ではそのうち、高/低周波の帯域を適切に補正することで圧縮音源が圧縮時に失ったディテールを復元するという「X-Fi Crystalizer」と、ステレオ音場の広がりを高める「X-Fi Expand」の2つを実装している。

 両機能はメインメニューに設けられた「X-Fi」の項目、もしくは再生中の画面から再生/停止の左に用意されているボタンから機能のオン/オフが可能だ。Crystalizerについては、効き目をONとMAXの2段階で調整することができる。筆者普段利用しているMP3/192kbpsのファイルを複数用意して、両機能を試してみた。

 Crystalizerについて結論から言えば、劇的な効果はないが常用するかはソース次第という印象。特に高音部のキレや情報量が増す傾向が感じられ、やや古めの洋楽ロック(Europe「Stormwind」)ではハイハットやリフを刻むギターの音がほどよく前面に押し出され、相性の良さを体感できた。しかし、ボーカルメインの静かな曲(徳永英明「時代」)では、効き目を強くしてもあまり効果は感じられなかったほか、元来から前方へ音が出るように録音されている最近のJ-POPやJ-ROCKでは、バスドラやスネアのアタックが割れて全体のバランスを崩しているケースも見受けられた。

photo 再生中の画面

 Expandだが、これは正直なところあまり効果が感じられなかった。確かにオンにすると音の厚みは増すが、同時にややもっさりとした(人によっては音量が下がったように感じるかもしれない)印象も受ける。ただ、ステレオソースをバーチャルサラウンド技術で3D化した際にどうしても感じる“作り込まれた感”はあまりなく、語弊を恐れずに言えば、ごくごく薄くリバーブをかけたような感じともいえる。過剰なエフェクトではないので常用するにも問題はないが、どうしても必要かといえば判断に迷うところだ。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia LifeStyle に「いいね!」しよう