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“ブラビア史上最高画質”の秘密、「XR1シリーズ」(2/2 ページ)

» 2008年08月28日 16時25分 公開
[ITmedia]
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一般的な黒挿入は、1/120秒に1回の割合で黒い画面を挿入し、残像を抑えて自然に見せる。しかし、その副作用としてフリッカーの発生や画面が暗く見えることが指摘されている。一方、中間フレーム生成だけの場合は、画面は明るくなるが残像感は残ってしまう。

 そこで同社は、次の映像に切り替わる間に1フレームを分割してLEDバックライトをオン/オフ制御するバックライトブリンキング技術を導入。画面の一部分だけを黒くする作業を繰り返す。「画面すべてが黒になることはないため、フリッカーを出すことなく残像感を低減できる。輝度も従来の黒挿入ほどは下がらない」。ただし、若干画面輝度が下がることは事実のため、出荷状態ではオフに設定されている。

photo 一般的な黒挿入技術とバックライトブリンキング技術の違い(出典はソニー)

EPGには日時指定機能を追加

 進化したのは画質だけではない。操作性という点では、まず番組表は最大9チャンネル表示が可能になり、キー局を1画面で確認できるようになった。またXRシリーズとX1シリーズではフォントサイズを調整し、9チャンネル表示の際も番組の詳細情報を一部表示してくれる。また日時指定機能もXRシリーズとX1シリーズだけの新しい機能。数字キーを使い、1週間先の番組表まですばやく移動できる。

photophotophoto 最大9チャンネル表示(左)。番組表の中に番組の詳細情報も表示される(中)。時指定機能(右)

 デジカメで撮影した写真などを再生するスライドショー機能では、独自の顔検出技術「フェイスフレーミング」を搭載。アスペクト比の異なる写真を拡大再生した場合も、顔がフレーム外に切れたりしないように自動調整するという。さらに、静止画再生に適した専用画質モードを新たに用意。「サイバーショット」や「α」など、同社製デジタルカメラを基準に画質を調整したという。

 そのほかの主な仕様は下表の通り。

型番 KDL-55XR1 KDL-46XR1
サイズ 55V型 46V型
パネル解像度 1920×1080ピクセル
コントラスト比 3000:1(オンスクリーンコントラスト比)
100万:1以上(ダイナミックコントラスト比)
チューナー 地上/BS/CS110度デジタルチューナー、地上アナログチューナー
入出力端子 HDMI×4(うち1つは側面)、D5×2、Sビデオ×1、コンポジット×3、D-sub 15ピン、光デジタル音声出力、USBなど
外形寸法(スタンド含む) 148.6(幅)×85.5(高さ)×35.6(奥行き)センチ 125.9(幅)×73.7(高さ)×31.5(奥行き)センチ
重量(スタンド含む) 54キログラム 38.5キログラム
実売想定価格(オープンプライス) 75万円前後 60万円前後
発売日 10月10日
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