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» 2008年12月10日 11時58分 UPDATE

山本浩司の「アレを観るならぜひコレで!」Vol.29:超本格派、パイオニア「BDP-LX91」で体験するBD「ダークナイト」の鮮烈な映像と音 (1/3)

Blu-ray Discプレーヤーが本格的にテイクオフした2008年。パイオニアが満を持して発売するのが高級モデルの「BDP-LX91」だ。そのパフォーマンスをチェックする機会があったので報告しよう。

[山本浩司,ITmedia]

 今年のオーディオビジュアル界の注目すべき動きの1つに、Blu-ray Disc プレーヤーの本格テイクオフが挙げられる。レコーダーで見るのとは明らかに違う、プレーヤーならではのBD ROMのハイクォリティHDワールド。それを各社が追求しはじめたのが2008年だったといえる。

photophoto ソニーのBDプレーヤー「BDP-S5000ES」(左)とデノンのユニバーサルディスクプレーヤー「DVD-A1UD」(右)。DVD-A1UDには写真のブラックのほか、プレミアムシルバーもラインアップされている

 ハイビジョン放送が質・量ともに世界一充実しているわが国では、BDはまずはレコーダー。日本ではプレーヤーは当面やりませんといっていたソニーから、今年は「BDP-S5000ES」と「BDP-S350」というハイエンド・モデルと低価格機の両方が発売されたし、今年前半に専業メーカーらしい風格を持ったBDプレーヤー「DVD-3800BD」を発売したデノンは、12月に入ってSACDやDVD オーディオにも対応した超弩級ユニバーサルプレーヤー「DVD-A1UD」を発表した。

 いっぽう1980年代のレーザーディスク(LD)の時代から映像パッケージ・メディアに力を注いできたパイオニアは、11月に「BDP-LX71」を発売したが、11万円台というそのプライスタグが信じられない、肌理の細かい高S/N映像と良質なサウンドでその存在をアピール。動作がいまひとつ緩慢で、画質・音質面で突出した魅力を打ち出せなかった昨年のモデル「BDP-LX70/LX80」のモヤモヤ感を一掃した。

 さて、そのパイオニアが満を持してこの年末に発売するのが、本格高級モデルの「BDP-LX91」である。つい先日、発売前の本機を丸一日自室でじっくりチェックする機会があり、“BD ROMにはここまでの情緒情報が入っていたのか”と、そのパフォーマンスの素晴らしさに感激したので、その詳細を報告したい。

photo パイオニア「BDP-LX91」。両側面には同社の名機「HLD-X0」「DVD-AX10」をほうふつとさせる波形のデザインが施されている

 突起がほとんどないフラットサーフェスの前面と天面、両側面にアルミ素材を用いたブラック仕上げの外観。両側面には同社製LDプレーヤー、DVDプレーヤーの歴史的名機「HLD-X0」「DVD-AX10」との意匠的連続性を感じさせる波形のデザインが施されている。

 天板を開けてボディー内部をのぞくと、メイン/ビデオ基板、オーディオ基板、メイン電源、オーディオ専用電源をそれぞれ独立させ、各チャンバーに分けることで、各セクションの電気・電磁的相互干渉を抑えようという意図がうかがえる。徹底的にシンメトリー構成を貫いた7.1チャンネルアナログオーディオ基板など、まさに絵になる内部構造である。

 本体を支える底板は、2枚重ねのダブルレイヤード構造。これに定評のあるタオック製鋳鉄フットで3点支持し、振動の排除に意を注いでいる。ドライブメカはセンター配置。ローディングメカに補強用のシャフトを採用して振動を低減したり、トレイに特殊な塗装を施して振動モードの制御を図るなど、きめ細かなつくり込みが施されている。

 コンストラクションに負けず劣らず映像/音声回路も、たいへんな豪華仕様。8ビットで記録されたBDやDVDの映像信号を独自のアルゴリズムで16ビットまで拡張する適応型信号処理回路を新設、微小信号と階調表現の向上、ノイズの極小化を図るなど、弟機BDP-LX71とはひと味違う本格仕様である。

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