連載
» 2010年03月25日 10時38分 UPDATE

今日から始めるデジカメ撮影術:第126回 桜の花と色合いの関係 (1/3)

春の被写体といえば桜。遠くから見てもぐっと近寄ってもといろいろな撮り方ができるし、花びらが薄いので、ちょっとした光の加減で写りが大きく変わるのが面白い。

[荻窪圭,ITmedia]

 春の被写体といえば桜。遠くから見てもぐっと近寄ってもきれいだから、さまざまな撮り方ができる。そして、花びらが薄いのでちょっとした光の加減で写りが大きく変わる。難しいけど面白い。よく見るといろんな品種があり、花の色も形も咲き方もさまざまだ。

 そんな桜をデジタル一眼レフで撮ってみよう。

セッティングと風に注意

 3月になると桜の季節。もちろん地方によって咲く時期は変わるが、カンヒザクラ系の早咲きの桜は3月には咲き始め、有名なソメイヨシノは3月末から4月始めくらいとなるのが一般的。

 だから3月発売の雑誌や、3月のWebサイトでは桜の写真がふんだんに使われて行楽を促すわけだが、そこで使われる写真は2つに分けることができる。今年撮影した早咲きの桜の写真か、昨年以前に撮影しておいた写真だ。ここでも、掲載しているソメイヨシノの写真は、1年前に撮った写真である。

 早咲きの桜といえば、伊豆半島の河津桜が有名で雑誌でもよく使われるが、早咲きのカンヒザクラ系はたいていソメイヨシノに比べると花びらがピンクで非常に華やかである。

 これは今年の3月中旬に多摩川べりで撮った桜。伊豆半島まで行かなくても、都内でも一足早い桜は撮れるのである。

photo

 写真で分かるとおり色が濃くて見栄えがいい。こういう桜の写真をみて桜を撮りに行くと、その頃咲いているソメイヨシノはもっと白い色なので、あれ? 思ったような色で撮れない、となる。ならないか。まあ桜によって違うので注意、という話だ。

photophoto カンヒザクラ(写真=左)と、ソメイヨシノ(写真=右)

 ちなみに、この2枚の写真。右がソメイヨシノだ。どちらも桜なのに色はずいぶん違う。

 公園や川原に植えるのはソメイヨシノと相場が決まっていたが、最近はそうでもないようで、ちょっと違うと思ったら、調べてみると面白い。気に入った桜の木(枝ぶりや植えられているシチュエーション、周りの環境などを含む)を見つけるのも桜写真の楽しみのひとつだ。

 では撮ってみる。

 カメラのセッティングで注意すべきは絞りとシャッタースピードとホワイトバランス。まあ普通のことなんだけど。

 桜はちょっとした加減で色が変わるので、ホワイトバランスは大事。晴天下なら太陽光に固定で。一番のお薦めはRAWで撮って後で現像だ。露出は絞り優先で。絞りは花びらをアップで撮るならギリギリまで開いて。木全体を撮るのなら、F8くらいに絞るのがいい。

 そして背景を選んで撮る。

photophoto 暗い背景(写真=左)、明るい背景(写真=右)

 背景が暗いと白がくっきりする。明るいとより華やかにほわっとする。花びらを撮るときは背景にも気を配ること。

 これをピンクがかったコヒガンザクラでやるとこんなにふわっとなる。

photo

 意外に大事なのはシャッタースピード。 桜は動かないから……いや、風で揺れるのだ。

 デジカメの背面液晶やパソコンの画面で見た時には気にならなくても、気に入ったら大きくプリント……あ、花びらが微妙に風でブレてた、では悲しい。多少ISO感度を上げてでもシャッタースピードは維持すること。風がある日は同じ構図で何枚も撮っておくのがいい。どれかは止まってるだろう。

hi_P1000409.jpg 風が強い日は昼間でもブレてしまうので注意

関連キーワード

デジカメ | デジタルカメラ | 工夫 | コツ| RAW


       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.