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“RD”の血統再び、REGZAブルーレイ「RD-BZ800」を試すレビュー(2/3 ページ)

» 2010年11月24日 18時41分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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バージョンアップで機能追加

 本機と姉妹機の「RD-BZ600」「RD-BR500」は、ファームウェアのバージョンアップでBlu-ray 3Dに対応する。当初から3Dへの標準対応を打ち出していた「RD-X10」を含め、RD型番はすべて3Dをサポートすることになった。また、従来のRDシリーズやDVDレコーダーの2010年冬モデルでも継続採用されている「HD Rec」で記録したDVDメディアの再生にもアップデートで対応する。

初掲載時、Blu-ray 3D対応は有償バージョンアップという記述がありましたが、11月下旬に無償の放送波アップデートが行われます(→東芝の告知)。お詫びして訂正いたします。


 デジタル放送の配信にも対応するDLNAサーバ機能、PCのブラウザからさまざまな操作が可能な「ネット de ナビ」機能なども従来のRDシリーズから継承された。ただし、ブラウザからの録画予約やリモコン操作機能は省略されており、リモコンでは面倒な文字入力や録画番組の管理などを行うことを想定した機能に改められている。

「ネット de ナビ」は、従来機と比較して機能が簡略化されているが、文字入力を伴う機能は継承した。番組名の変更や自動録画のキーワード設定などがPCで行えるのは非常に便利だ

継承されたユーザーインタフェース

 プラットフォームは、良い意味でも悪い意味でも従来のRDシリーズを継続する形になった。ユーザーインタフェースは画面デザインから操作性までRDシリーズのまま。「見るナビ」「番組ナビ」「編集ナビ」という3つのナビ画面とビギナー向けのスタートメニューを基本としており、既存のRDユーザーであれば何ら違和感なく利用できる。このためリモコンデザインもそのまま継承されている。

「スタートメニュー」(左)と「番組ナビ」(右)。番組ナビでは、各種番組検索やキーワード自動録画の設定などが可能。番組表については、リモコンで直接呼び出すこともできる
録画番組一覧となる「見るナビ」は、従来通り任意のフォルダを作成することが可能。サムネイル一覧では1画面6番組(フォルダーを含む)表示だが、リスト一覧に切り替えると1画面に22番組を表示できる
「編集ナビ」は、録画番組を選択してから機能を選択するタイプ。他社製品と大きく手順が異なる部分だが、分かってしまえばどうということはない。編集機能は、チャプター編集、プレイリスト編集、タイトル結合となり、部分削除はチャプターの削除で兼ねている
録画番組の再生終了後に次の操作をナビゲートする「つぎこれ」や、放送や録画番組を見ながら操作できる「見ながら選択」なども健在だ
リモコンは2種類が付属する。通常タイプは従来のRDでシリーズとほとんど変わらない。シンプルタイプは各ナビ機能の直接呼出し機能が省かれているが、日常的な操作には必要十分な操作ボタンを備えている

 先ほど「悪い意味で」と書いたのは、電子番組表も従来機から継承されているからだ。番組表は、ラ・テ欄タイプに加えてRD伝統の時系列が横に伸びるレイアウトも選択可能。放送波の垣根を超えて任意のチャンネルを並べて一覧できるといったメリットはあるが、最大で8チャンネル×6時間しか表示できない点は、今となっては一覧性が低い。せめてREGZAシリーズと同程度の一覧性は確保してほしい。

一覧性としてはこれが最大

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