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iPhoneと“ディーガ”のいい関係、「ポケットサーバー」で録画番組を携帯してみようiPhone/iPodにプラス!(1/4 ページ)

» 2012年03月23日 20時03分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 ソフトバンクBBの「SoftBank SELECTION」ブランドで発売された「ポケットサーバー for iPhone/iPad」は、パナソニックのBlu-ray Discレコーダー“DIGA”(ディーガ)シリーズで録画した番組を持ち出し、iPhoneやiPadで視聴するための小さなメディアサーバだ。通勤/通学電車や空いた時間を有効活用し、録画番組を楽しめる。

「ポケットサーバー for iPhone/iPad」。外出先でも録画番組を楽しめる。地下鉄の中でも問題なし

 ポケットサーバーはパナソニックが開発したもので、昨年9月から同社直販サイト「PanaSense」(パナセンス)の限定商品として販売されている。今回取り上げるSoftBank SELECTIONモデルは、ボディーカラーを光沢のあるホワイトに変更し(PanaSenseモデルは光沢ブラック)、店頭販売も行う販路違いの姉妹商品。より手軽に入手できるようになったことが大きな違いといえる。

 ポケットサーバーは、無線LANアクセスポイント機能を持つメディアサーバとなり、ワイヤレス接続したiPhoneなどに対し、SDメモリーカード内の録画番組や静止画、音楽ファイルをストリーミングで送出する。ワンセグ付きの携帯電話などと違い、地下鉄でも視聴できるうえ、録画番組をディーガ側でVGAサイズにエンコードするためワンセグよりもはるかに高画質だ。録画ファイルがiPhoneのストレージを圧迫することもない。このあたりに着目して詳しく製品を見ていこう。

ポケットサイズのメディアサーバー

 サイズは、約66.8(幅)×13(高さ)×117(奥行き)ミリとネーミング通りのポケットサイズ。iPhoneと重ねてもあまり違和感のない大きさで、重量は約82グラムと常時持ち歩いても苦にはならないレベルになっている。

大きさはiPhone4とほとんど変わらない。サイズは約66.8(幅)×13(高さ)×117(奥行き)ミリ。重量は約82グラム

 iOSデバイスの対応機器は、iPhone(3GS以降)、iPod touch(3rd/4th)、iPad/iPad2。いずれもiOS4.3以降がインストールできるモデルであれば対応できる。なお、新型iPadでも動作は確認されている。

本体にSDメモリーカードスロットとmini USBコネクターなどを装備。SDXCにも対応しているため、iPhone/iPadの外付け大容量ストレージとしても利用できそう

 本体はいたってシンプルで、32Gバイトより大容量もサポートするSDXCに対応したSDメモリーカードスロットに加え、側面に電源とモード切替スイッチ、操作ロックスイッチ、インジケーター、充電とデータ転送が可能なmini USBコネクターを備えるのみ。バッテリーは内蔵固定だが、カタログスペックで連続使用時約10時間のため、まず困ることはない。充電はディーガとUSBケーブルで接続するだけ。満充電まで約4.5時間のため、寝ている間に終わるだろう。またUSBーミニUSBケーブルとUSBポートがあれば充電できるため、会社のPCで充電することもできる。

ディーガの高画質モード・かんたん転送に対応

 ポケットサーバーは、ディーガで録画した番組、つまり著作権保護された動画をSDメモリーカードに保存する際に携帯電話のワンセグ録画でもおなじみのSD-VIDEO規格(ISDB-T Mobile Video Profile)を利用する。

 ただし、再生できるのはDIGAで持ち出し用に「高画質(VGA)」モードで作成された動画のみ。「ワンセグ画質(QVGA)」の動画には対応していない。これは技術的な問題というより、画面の大きなiPadでQVGA解像度(320×240ピクセル)の動画を表示しても画質的に難があるからだろう。このため番組持ち出し機能を持つディーガの中でも、本機と組み合わせて利用できるのは高画質モードに対応した製品に限られる。おおむね2010年春モデル以降となる。

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