インタビュー
» 2012年08月03日 23時30分 UPDATE

ネットワークオーディオを手軽に:“面倒”を排除したポストミニコンポ、パイオニア「スマートモバイルオーディオ」を聴く (1/2)

パイオニアの“スマートモバイル オーディオ”は、AirPlay/DLNA 1.5対応のワイヤレススピーカー。ネットワーク接続の煩雑さを極力排除した製品に仕上げたという。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 パイオニアの“スマートモバイル オーディオ”は、AirPlay/DLNA 1.5対応のネットワークオーディオであり、無線LANを内蔵したワイヤレススピーカーでもある。ただし、ネットワーク接続の煩雑さを極力排除した製品に仕上げたという。同社マーケティング部企画課の橋本賢二主事に話を聞いた。

ts_paismart01.jpgts_paismart06.jpg 同社マーケティング部企画課の橋本賢二主事(左)。「XW-SMA3-K」と「XW-SMA1-K」。外観上の違いは、ツヤの有無とバッテリーの動作を示すLEDだけ。左側にあるスタンダード機「XW-SMA1-K」のほうが光沢ブラックだ

 スマートモバイルオーディオは、ネットワークプレーヤーの機能を包含したアクティブスピーカー。IEEE 802.11b/gの無線LANを搭載し、さらに上位機の「XW-SMA3-K」にはリチウムイオンバッテリーとIPX 2相当の防滴仕様とした。家の中で手軽に持ち歩き、手元のiPhoneやAndroidスマートフォンに保存している楽曲をワイヤレス再生する“インハウス・モバイルオーディオ”がコンセプトだ。

ts_paismart05.jpgts_paismart04.jpg 本体の操作ボタンはタッチセンサー式(左)。「XW-SMA3-K」は防滴仕様のため、インタフェース類にゴムカバーが付いている(右)。リチウムイオンバッテリーを内蔵し、キッチンなどに持ち運んでも音楽を楽しめる。バッテリーによる連続駆動時間は、フルボリュームで約4時間、ハーフなら約6時間という

ts_paismart17.jpgts_paismart18.jpg LEDのインジケータ。バッテリー内蔵の「XW-SMA3-K」は4つ(左)、バッテリー非搭載の「XW-SMA1-K」は3津(右)

 「近年、オーディオの主役はミニコンポではなくなっています。日本オーディオ協会の調査によると、家の中で音楽を聴くために利用している機器の1位はPC、2位はデジタルオーディオプレーヤー。そして9.5%の人が携帯電話をプレーヤーとして使っています。パイオニアとしては、従来型のCDコンポやiPodドックスピーカーも作りますが、もっとシンプルにデータ化した音楽を楽しめるものとしてスマートモバイルオーディオを企画しました」(橋本氏)。

 ターゲット層は、PCやスマホをメインのオーディオ機器として使っている人。また、既にメインのオーディオセットを所有している人に対しても、「セカンドあるいはサードのオーディオシステムとして提案したい」という。もちろん、後者のユーザー層は音質にこだわりを持つ人も多いため、セカンドであっても相応の“音”が求められる。

ts_paismart03.jpg 背面にはAndrew Jones(アンドリュー・ジョーンズ)氏のサイン

 スマートモバイルオーディオは、77ミリ径のウーファー2つを左右に並べ、その間にツィーターを配置。145ミリと少し奥行きのあるキャビネットにバスレフポートを設けた。音のチューニングを担当したのは、TADの「Reference-1」や「S-1EX」といったハイエンドスピーカーを手がけたチーフスピーカー・エンジニア、Andrew Jones(アンドリュー・ジョーンズ)氏だ。ちなみに、Reference-1の価格は315万円(1本)で、XW-SMA1は実売2万5000円前後と製品のグレードこそ全く異なるが、「このチューニングのためだけに来日していました。製品の背面や商品の外箱には、彼のサインも入っています」というから、意外と気に入っているのかもしれない。

 AirPlayで実際の音を聞くと、特定の帯域を誇張しない素直な音に好感を持った。解像感も十分で、クリアなボーカルは印象的。少なくとも市場にある似たサイズのBluetoothスピーカーやドックスピーカーとは一線を画す音といえそうだ。

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