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» 2012年12月17日 17時26分 UPDATE

「RECOPLA」&「TWONKY BEAM」の合わせ技、iPad miniで録画番組のストリーミング視聴を試す (1/2)

ソニーが「RECOPLA」(レコプラ)をアップデート。新たに録画番組のストリーミング視聴が可能になったiOS版について、「Sony Tablet S」版と比較しながら検証していこう。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 ソニーは、同社製レコーダーの録画管理アプリ「RECOPLA」(レコプラ)のアップデートを12月13日に開始した。今回の目玉は、iPad版でも録画番組のストリーミング視聴が可能になったことだ。早速、手持ちの「iPad mini」に導入して試してみよう。

ts_sonytab_ipadmini01.jpg RECOPLAを導入した「Sony Tablet S」と「iPad mini」。いずれもサーバにはソニーの「BDZ-AT970T」を使用した

 既報の通り、iPad版のRECOPLAでストリーミング再生をサポートしたのは、パケットビデオの「TWONKY BEAM」による。TWONKY BEAMは、UPnP/DLNAに対応したメディア再生/転送アプリで、YouTubeなど動画配信サイトの映像をネット対応テレビなどに転送するコントローラー的な使い方を提案している。ただし、11月末のアップデートでDTCP-IP(著作権保護技術)対応を実現し、動画プレーヤーとしての用途を拡大。TWONKY BEAMを導入すれば、iPhone(OS 5.1以降)やソニー製以外のAndroidタブレット/スマートフォンでも、ソニー製レコーダーや「nasne」で録画した番組のストリーミング再生が可能になる。

モバイル端末の種類 必要なアプリ
Xperia/Sony Tablet RECOPLA(+ムービーアプリ)
他社製Androidタブレット RECOPLA+TWONKY BEAM
iPad RECOPLA+TWONKY BEAM
Xperiaスマートフォン ムービーアプリ
他社製Androidスマートフォン TWONKY BEAM
iPhone TWONKY BEAM
Android搭載ウォークマン DLNAアプリ
ソニー製レコーダーと組み合わせ、ストリーミング再生が可能になるモバイル端末
ts_packet01.jpg パケットビデオ・ジャパンの高木社長

 これまで、iOS端末でネットワーク視聴を提供するアプリが極端に少なかったのは、いわゆる“”脱獄”(Jailbreak)もできてしまうiOSではDTCP-IPの暗号鍵を安全に保管しにくいという判断があったからだ。メーカーがリスクを負うことにもつながり、ニーズはあってもなかなか対応するアプリが出てこなかった。

 しかし、パケットビデオは独自の手法で暗号鍵を隠すことに成功し、そのアプリを一般ユーザーに無償で提供している。パケットビデオ・ジャパンの高木和典社長は、「TWONKY BEAMの認知拡大が目的」というが、有料でも十分に需要が見込めるアプリをあえて無償公開してくれた同社には、いちユーザーとして感謝したい。

再生時の使い勝手は?

 iPad版RECOPLAの場合、録画管理画面からTWONKY BEAMのプレーヤー機能を呼び出すことでストリーミング視聴が可能になる。録画管理が主目的のRECOPLAは、もともとプレーヤー機能は持たず、Sony Tablet/Xperia Tablet版でも録画番組の視聴時にはプリインストールのムービーアプリが立ち上がる仕組みだ。

 もちろんTWONKY BEAM単体でも録画番組のストリーミング視聴は可能だが、RECOPLAが提供する番組管理機能や新たに搭載された番組メタデータ情報「もくじでジャンプ」は、使い勝手を大きく変える。なにより、RECOPLAにはWake on LAN機能があり、ほかの部屋からネットワーク経由でレコーダーの電源をオンにできる。タブレットやスマートフォンをポータブルテレビとして常用する場合、この機能は欠かせないと思う。

ts_recoplaipad07.jpgts_recoplaipad09.jpgts_recoplaipad08.jpg サーバ機器を選択(左)。録画番組一覧(中)。再生機器の選択(右)

 録画番組一覧の右下にあるテレビアイコンをタップすると、「再生機器の選択」というダイアログが出て、「レコーダーへ接続しているテレビ」「Twonky Beam(本体)」が選択できる。ここで「Twonky Beam(本体)」を選択しておくと、録画番組の再生を指示したときにTWONKY BEAMが立ち上がり、iPad miniの画面で録画番組が視聴できる。

 ここで気になったのは、Sony Tablet Sとの手順の違いだ。Sony Tablet Sでは、コンテンツを選ぶたびに再生方法(テレビで再生、手元で再生)を選択できる。セカンドスクリーンとしてのタブレットはテレビ画面を見ながらリモコンとして利用するケースも多いため、手順としてはSony Tablet版のほうが正しいだろう。ソニーだけで提供するSony/Xperia Tablet版のほうが統合が進んでいると感じた部分だ。

ts_recoplaipad019.jpg Sony Tablet版では、コンテンツ選択時に再生機器をえらべる

 また、iPad版の再生画面(TWONKY BEAM)では、残念ながらチャプタースキップができない。ソニー製レコーダーには、録画時に本編とCMの境目に自動チャプターを打つ機能があり、ワンタッチでスキップできる。それを生かせないのはかなり残念だ。画面上にタイムバーが表示されているが、思ったシーンに移動するのはなかなか難しい。

ts_recoplaipad06.jpgts_recoplaipad023.jpg iPad miniでストリーミング再生中の画面。チャプタースキップはできない(左)。Sony Tabletではチャプタースキップが可能(右)

 ほかにiOS版に欠けている大きな機能としては、“放送中番組のネットワーク視聴”と、番組をタブレットにダビングして持ち出せる「おでかけ転送」が挙げられる。このうち「おでかけ転送」に関しては、ソニー製タブレットの差別化ポイントでもあり、これを重視するユーザーは純正タブレットに着目したほうが良いと思う。なお、同時期のRECOPLAアップデートにより、ソニー製タブレットは録画ファイルのワイヤレス転送にも対応した。

 一方、放送中番組の転送は、リアルタイムで放送している番組をレコーダーがキャッシュしながら送り出すというもの。サーバとなるレコーダーは既に対応しているため、後はアプリ側の対応次第だ。この点についてパケットビデオの高木社長は、「検討している」と話しており、今後の展開に期待できそうだ。

ts_recoplaipad020.jpg Sony Tablet版では、リアルタイムのテレビ番組を転送できる

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