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スマホとAV機器の架け橋、ソニーの“パーソナルコンテンツステーション”「LLS-201」陶磁器っぽい

» 2013年01月21日 14時26分 公開
[ITmedia]

 ソニーは1月21日、“パーソナルコンテンツステーション”をうたう「LLS-201」を発表した。「2013 International CES」で披露した新機軸のストレージ製品。4月30日の発売を予定しており、価格はオープンプライス。市場想定価は3万円前後という。

“パーソナルコンテンツステーション”「LLS-201」。CESのソニーブースに展示された(右)

 1TバイトHDDを搭載したNAS(ネットワークHDD)にDLNAサーバやプレーヤー機能を統合した新ジャンルのホームサーバ。スマートフォンやビデオカメラで撮影した写真や動画を蓄積し、テレビやタブレット、スマートフォンなどで手軽に閲覧できる。著作権保護されたコンテンツには対応せず、家族が撮影したデジカメ写真や動画などパーソナルコンテンツの一括管理と閲覧に特化している。

 白を基調とした陶磁器のような本体は、上面にNFC(Near Field Communication)を搭載。専用アプリ「PCS Manager」をインストールしたスマートフォンやタブレット(NFC対応)タッチすると、写真やビデオをワイヤレス転送する。またUSB 2.0端子やSDカードスロットも備えており、NFC非対応のデジカメ、カムコーダーからの取り込みもサポート。差分のみを転送する機能も用意した。また、USB端子はDC 5ボルト(1.2アンペア)の供給に対応しているため、データ転送と接続機器の充電が同時に行えるという。

背面にHDMIとUSB端子、側面にSDカード/メモリースティックスロットを搭載

 カムコーダーのAVCHD動画を転送する際には、LLS201内蔵のハードウェアトランスコーダーでMP4に変換し、スマートフォンやタブレットでも再生できるようにしてくれる。出力ファイルは、1080p(6Mbps)、720p(4Mbps)、VGA(1.5Mbps)、QVGA(768kbps)の4サイズから選択可能。手持ちのスマホに合ったファイル形式にしておけば、「ビデオカメラで撮影した動画もスマートフォンで見せ合うことができる」(ソニー)という。軽くしたファイルをYoutubeやTwitter、Facebook、PicasaといったSNSや共有サービスにアップロードすることも可能だ。

 HDDにため込んだ写真や動画は、さまざまな機器で再生できる。HDMI端子でテレビに接続すれば家族で楽しめるほか、DLNA(DMS)を利用して別の部屋にあるテレビやPlayStation 3、タブレットなどでも再生可能。タブレット画面で再生していた動画をHDMI出力に切り替えることもできる。このとき、アプリは自動的にコントローラー画面に切り替わるという。

 再生可能なフォーマットは、写真がJPEG、MPO、RAW。動画はAVCHD、MP4、MPEG-2 SD、MOV、3GPP(3GPP2)、AVI、MPEG-1。また専用アプリのPCS Managerは、Android 2.3以降およびiOS6.0以降に対応している。

 本体サイズは、約172(幅)×172(奥行き)×32(高さ)ミリ。重量は約500グラム。

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