ソニーは1月18日、ポータブルワイヤレススピーカーの新しいハイエンドモデルとなる「Xシリーズ」2機種を発表した。上位モデルの「SRS-BTX500」はブラックのみ、スタンダードモデルの「SRS-BTX300」はブラックとホワイトの2色で2月21日に発売する。価格はオープン。市場推定価格は、SRS-BTX500が3万円前後、SRS-BTX300は2万円前後。
横長ボディーにメタリックのアクセントを加えたシンプルなデザインのアクティブスピーカー。向かって右側面のメタリック部分はインタフェースカバーになっており、後ろにずらすと外部入力(アナログミニ)などが出てくる仕組みだ。
フロントキャビネットには高剛性の繊維強化樹脂を採用。前面中央の80ミリウーファー、左右の48ミリサテライトスピーカーという2.1chユニットに加え、2つのパッシブラジエーターを詰め込んでいる。このうちサテライトスピーカーにはソニーお得意のDMC(磁性流体スピーカー)を採用した。
磁性流体は、1960年代にNASAで開発された磁力に反応する液体だ。この磁性流体をボイスコイルが駆動する磁気ギャップ部分に用いて高効率のサスペンションを形成。ボイスコイルから振動板への振動伝達ロスを低減し、音のひずみを抑えつつ中高域の再生能力を向上させるという。中音域の反応速度が向上するほか、同じ音量であれば従来より消費電力を約35%削減できる。
アンプは、ソニー独自のS-Masterで、出力は20ワット+20ワット。DSP技術でスピーカーの音響特性を補正する「Clear Phase」や、圧縮音源の高域を補完する「DSEE」といった信号処理技術にくわえ、電源回路にはオーディオ用の電解コンデンサーを使用するなど、ポータブルでありながら、こだわりの音響設計を施したという。
BluetoothはVer.3.0準拠で、プロファイルはA2DP、AVRCP、HFP、HSP。スマートフォンとの組み合わせでは、内蔵マイクを使ってハンズフリー通話も可能だ。またコーデックはAACとapt-Xをサポート。対応した音楽プレーヤーなどと組み合わせた場合、一般的なSBCに比べて遅延を抑えつつ、高音質のワイヤレス伝送が可能になる。またNFCによるワンタッチ接続や、Bluetoothスタンバイ機能にも対応している。本体の電源がオフの時でも登録済みのスマートフォンなどから電源を入れることができる。
内蔵のバッテリーは、1850mAhのリチウムイオン充電池。最大約6時間の連続駆動が可能だ(充電は4時間)。またUSBケーブルを使い、ウォークマンやAndroidスマートフォンなどに“おすそわけ充電”が行える。なお、本体がAC接続されている場合に限り、タブレット端末への充電も可能になる。
本体サイズは、約385(幅)×152(高さ)×約65ミリ。背面のスタンドを開いた場合、奥行きは約81ミリとなる。ACアダプターとキャリングケースが付属する。
一方の「SRS-BTX300」は、BTX500よりも高さを抑えたコンパクトなボディーだ。2つのフルレンジスピーカーと大型のパッシブラジエーターを1基備え、内蔵アンプは10ワット+10ワットのS-Master。DSEEも搭載している。
Bluetooth 3.0およびNFCによるワンタッチ接続をサポート。対応プロファイルや、AACやapt-Xコーデックに対応している点は上位機と変わらない。バッテリー駆動時間は約8時間で、スマートフォンなどへの“おすそわけ充電”に対応する。
本体サイズは、約341(幅)×115(高さ)×58.5(奥行き)ミリ。サイドスタンドを開いた場合、奥行きは72ミリとなる。重量は約1.6キログラム。ACアダプターとキャリングケースが付属する。
→ソニーストアで「SRS-BTX500」をチェックする
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クリアサウンドを持ち運ぶ。聴く場所も接続機器も選ばない、ワイヤレスポータブルスピーカー
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