ソニーのBlu-ray Discレコーダー「BDZ-ET2000」は、フラグシップモデルの「BDZ-EX3000」に次ぐハイスペックモデルだ。デザインを一新したほか、「もくじでジャンプ」など新しい機能を多く盛り込んでいる。今回は、基本的な録画関連機能と「もくじでジャンプ」をチェックしていこう。
ここ数年、ソニーのレコーダー製品はトップエンドを除くと味も素っ気もないデザインだったが、今回は一見して力が入っている。逆スラントになったフロント部は、前面を半透明のアクリルパネルでカバーしたスタイリッシュなもの。初期のソニーのBDレコーダーも同様にアクリルパネルのカバーを採用していたため、少し先祖返りした感もある。この影響か、奥行きと重量は従来機よりわずかに増しているが、設置性に影響が出ることはない。所有欲を満たすという点で、うれしい変更点ではないだろうか。
背面端子からはアナログ出力が全廃され、出力はHDMI出力と光デジタル音声のみになった。AACS(Advanced Access Content System)の規定で2014年からは著作権保護されたコンテンツのアナログ出力が全面禁止(既に2011年1月以降に発売された製品ではSD解像度に規制済み)されることに合わせたものだが、AV出力まで廃止するのはまだ少数派だ。ブラウン管テレビもプライベートルームなどではまだ使っている人が多いと思われるが、そのデジタルチューナー代わりに使うことができない点には注意したい。なお、外部入力についてはアナログコンポジット端子が1系統残されている。
まず機能面をおさらいしておこう。「BDZ-ET2000」は、トリプルチューナーと2TバイトのHDDを内蔵し、スカパー!プレミアムチューナーと組み合わせると最大4番組の同時録画が可能になっている。
キビキビ動く独特のXMB(クロスメディアバー)は健在。画面あたりの情報量は必ずしも多くないが、非常に俊敏に動作すること、項目の多くなる録画番組一覧は豊富なグルーピングが準備され動作もやはり俊敏なことから、操作感はもちろん、見たい番組を探し出すまでのストレスもまず感じない。他社製品から買い替えでは慣れが必要かもしれないが、操作は方向キー主体で極めてシンプルだなため、すぐに理解できるだろう。
さらに、2つめの操作の入り口として用意された「らくらくスタートメニュー」は、目的別のアイコンを選んで指示に従うだけというシンプルなもの。幅広い利用層に対応できるユーザーインタフェースになっている。また、単純にXMBに対してのショートカットになっているのではなく、利用頻度の高い再生や録画の操作に関してはXMBと機能重複する部分まであえて作り込むことで、幅広い層が便利な機能を使えるように配慮されている。
電子番組表は、ジャンル別の色分け表示が特長的。最大9チャンネルと一覧性に関してはそれほど欲張っていないが、地上波のチャンネル数の多い東京地区でもNHKと主要民放局が1画面に収まるという点では必要十分といえる。チャンネル別での表示も可能だ。XMBほど動作は俊敏ではないが、ページ送り、1ボタンで1日単位での移動、拡大縮小(表示チャンネル数の切替)もリモコンの1ボタンで操作できるため、操作にストレスは感じない。ワンボタンでの録画予約もサポートする。
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