夏休みの思い出も
国民総カメラマン時代の保管・共有手段、ソニー「LLS-201」を試す(1/2 ページ)
個人的には「思い出の風景は目に焼き付けるもの」と男らしく(?)言い切りたいと思う。しかし、自分で思い返すだけなら、そんな1人よがりな考えでも問題ないものの、同行者と思い出を共有したり、ほかの誰かに伝えたりする場合には、やはり映像があったほうが手っ取り早いことも確かだ。そして、今ではスマートフォンなどの普及により、誰でも映像を記録する時代。一昔前は、グループのうちの誰か1〜2人がスチルカメラやビデオカメラを持っている、家族ならお父さんが撮影係という格好だったが、もはや国民総カメラマンといってもいい状況だ。
では、そうした撮影データの保管をどうするか。
以前はデジタルカメラにせよ、スマートフォンにせよ、いったんPCに取り込むというのが基本であり、そのほかのPCを持たない一般層の人々は、メモリカードを写真屋さんや家電量販店に持ち込んで、プリントサービスを利用したり、プリント機でセルフ出力していたという感じだろうか。ただ、ことスマートフォン/タブレットにかぎっては、現在ではクラウド連携が標準的に採用されており、PCレスでもインターネット経由で画像保管サービスなどへアップロード/同期可能である。
しかし、クラウドへの保管機能を先ほどのような一般層の人々も皆利用しているかというと微妙だ。よく分からないところに個人的な写真を置きたくないといった理由もあるかもしれないし、単に使い方がよく分からないという事情もあるかもしれないが、ともかく、そんなクラウド保管などよりも、もっと気軽に、しかも手元に写真を無尽蔵に置ける手段はないものかと考える人がいるのは確かなのだろう。ちょっとこじつけだが、この夏やゴールデンウィーク、あるいはそれ以前に撮り溜めたものも含めて、このお盆休みに保管場所をなんとかしようという方に、候補となる手段の1つを紹介しておこう。
宅内サーバの進化形
ソニーのパーソナルコンテンツステーション「LLS-201」は、1TバイトHDDを搭載し、無線LAN(IEEE802.11 a/b/g/n、インフラストラクチャモード、Wi-Fi Directモード)機能を備えたネットワークストレージだ。無線LANに加え、USB 2.0(最大2.1アンペアの給電対応)、メモリースティック デュオ/SDメモリーカード デュアルスロットも装備しており、スマートフォン/タブレット、あるいはデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラなどで撮影した写真やビデオをさまざまな手段でデータ転送して保管できる。
また、DLNAサーバとしての動作も可能だ。しかもハードウェアトランスコーダーを内蔵しており、AVCHDフォーマットのビデオなどをスマートフォン/タブレットで視聴しやすいように、MP4ファイルに変換することが可能になっている(取り込み時に自動変換、もしくはあとで手動変換。当然、オリジナルファイルも保持される)。
ただ、この製品は「多機能のネットワークストレージ」と位置づけるよりは、むしろ、多彩な機能に対応することで、ユーザーが手間をかけることなく、スマートフォン/タブレットから写真やビデオをハードディスクへ取り込み、保管データをスマートフォン上でも、テレビ上でも、シンプルかつ簡単に楽しめることを目指したものだ。
要するに、NFCによるワンタッチ転送(NFCで端末間ペアリングを行い、データ転送自体は無線LAN経由で実行する、いわゆるWi-Fiハンドオーバー)への対応で、新規に撮影された写真と動画だけを自動的にNASへ保管でき、さらに、HDMI出力端子装備により、保管した写真や動画をスマートフォン/タブレット上だけではなく、簡単な操作でテレビでも楽しめるというわけだ。
スマートフォン/タブレットなしの運用は可能か?
一般的にはネットワークストレージというカテゴリに属する製品だけに、宅内LANありきで使うものという印象を受けがちだが、最もシンプルな組み合わせとしては、専用アプリ「PCS Manager」(Android/iOS対応)をインストールしたスマートフォン/タブレットと本製品のみでの運用も可能だ。その場合でも「手軽に映像データを保管する」「テレビで楽しむ」という基本機能を活用できる。
では、スマートフォン/タブレットなしでの運用は可能なのか。まず、すでに保管されたデータを表示させるだけなら可能ではある。本製品には電源とリセット、WPS以外に操作ボタンなどはなく、リモコンも付属しない。つまり、HDMI出力で映像を表示させる場合にはスマートフォン/タブレットでの操作が必須となるわけだが、DLNAサーバとしても稼働できるため、HDMI出力を使わずに、テレビなどからDLNA経由で再生する分にはスマートフォン/タブレットがなくても問題ない。
しかし、本製品へデータ転送するためには、メモリカードやUSB接続機器の中のデータを転送する際にも「PCS Manager」での操作が必須(カメラやメモリカードを接続/挿入したら、未保存の写真と動画のみを自動転送するといった設定は用意されていない)となるため、実質的に本製品の運用にはスマートフォン/タブレットが不可欠といえるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
日本人の大腸がん、約半数に“腸内細菌の毒素”が関与 40歳以下の発症は7割 東大・阪大が200人を全ゲノム解析
-
2
初めての一眼にフルサイズを選びたい、でも高くて重いのは嫌……「EOS R8 Mark II」はそういう人のためのミラーレスだった
-
3
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
4
AnthropicのAI、未解決殺人事件で警察に虚偽の情報提供 米政権は「通知と是正は義務」と警告
-
5
MicrosoftのナデラCEO、「SIモデルは“内部リスク”として扱うべき」とXに投稿 統制はモデルの外に置くよう提言
-
6
「お前たちのクラウドはわれわれのもの」 IDCFクラウドの管理画面に出た攻撃者のメッセージ 内容に運営元は
-
7
「ポートピア連続殺人事件」完全新作 ファミコン版フルリメイク+新シナリオ 堀井雄二総監督
-
8
YouTube、収益化基準を2027年に大幅引き上げへ 新規参加条件が従来の2倍に
-
9
JR東日本、「えきねっと」「ビューカード」などで漏えいか メルアドなど最大609万件 IDCFへの不正アクセスで【追記あり】
-
10
「コミューン」不正アクセスでLINEヤフー、Sansan、パナソニックでも会員情報漏えいの可能性
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR