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» 2013年10月04日 18時41分 UPDATE

CEATEC JAPAN 2013:レグザから家電を操作、「TimeOn」の新サービス「家電コンシェルジュ」を体験した

東芝は、テレビ向けのクラウドサービス「TimeOn」(タイムオン)を拡充し、「家電コンシェルジュ」サービスに対応させる。家電とテレビをどのように接続し、何ができるようになるのか。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 東芝は、11月上旬に同社製テレビ向けのクラウドサービス「TimeOn」(タイムオン)を拡充する(→発表記事)。これには、SNS連携サービスの強化とともに、同社製の白物家電と連携する「家電コンシェルジュ」サービスへの対応も含まれているが、家電やテレビをどのようにつなぎ、何ができるようになるのだろうか。「CEATEC JAPAN 2013」の同社ブースで体験した。

ts_regzakaden01.jpgts_regzakaden02.jpg 東芝ブースの「家電コンシェルジュ」デモ。上のLEDシーリングライトとレグザがBluetoothで接続されている(左)。家電コンシェルジュのアイコン。レグザ「Z8/J8シリーズ」なら11月以降に表示されるようになる(右)

 そもそも東芝の「家電コンシェルジュ」といえば、同社のホームITシステム「フェミニティ」で提供されているサービスの名称だ。フェミニティでは、外出先からスマートフォンでエアコンの操作が行えたり、家電が機器の異常を検知するとメールが届くといった高度な連携が可能になるが、一方で専用のホームゲートウェイが必須となり、また月額500円の利用料金も設定されている有料サービスだ。しかし、TimeOnが有料になるという話は聞いていない。

 東芝の説明員によると、「家電コンシェルジュ」という名称は共通だが、レグザの場合はサービス内容が異なるという。「TimeOnの家電コンシェルジュは、“家の中”限定のシンプルなサービスです。外から操作できない代わりホームゲートウェイは不要。サービスも無料です」。

タブレットからの操作も

 TimeOn内の家電コンシェルジュは、1画面だけのシンプルなユーザーインタフェースだ。この画面でできることは、基本的に3種類。まず、各家電の横にあるフェイスマークで現在の消費電力が確認できる。例えばグリーンの笑った顔なら、現在の消費電力は100ワット以下。オレンジなら100〜500ワット、そして500ワットを超えると赤くなる。

ts_regzakaden03.jpg フェイスマークで消費電力を確認。エアコンや照明のオン/オフも可能だ

 2つめは、エアコンと照明のオン/オフ操作。例えば寝室のエアコンを消し忘れたときでもリビングルームのレグザからオフにできる。LEDシーリングライトは、オン/オフに加えて調光/調色もコントロール可能。プリセットモードとして、映画鑑賞向けに明るさを落とした「シアター」、明るめの「キッズ」、リラックスしたいときにうれしい「ヒーリング」が用意されているほか、好みの色や明るさにカスタマイズした設定を保存しておき、簡単に呼び出すことができる。

ts_regzakaden04.jpgts_regzakaden05.jpg ユーザー設定には自由に名前が付けられる。ちなみに、デモ機には「赤い彗星」という設定があった。その横の「ツインテ××」も気になる……

 3つめは、冷蔵庫や洗濯機からの“お知らせ”を表示するポップアップ機能だ。冷蔵庫のドアが半開きだったとき、あるいは洗濯や乾燥が終了したとき、テレビ画面の右下からダイアログがポップアップして教えてくれる。

ts_regzakaden07.jpg ポップアップ

 「脱水が終わったことに気づかずに時間が経過すると、後で洗濯物のシワをのばすのに苦労します。家電コンシェルジュならテレビ画面で教えてくれるので、ドラマに夢中になっていても安心です」。

 また、家電コンシェルジュ対応のタブレット用アプリも開発中。このアプリを導入したタブレットでは、エアコンのオン/オフだけでなく、運転切り替えや温度設定も可能になる。照明ではカラーピッカーを使って自由に色を設定できるなど、かなり細かい設定が行える。シンプル操作のテレビと、細かい設定が行えるタブレットという2つのユーザーインタフェースが利用できるわけだ。

ts_regzakaden08.jpgts_regzakaden09.jpg アプリ上ではエアコンの運転切り替えや温度設定も可能(左)。照明ではカラーピッカーを使って自由に色を設定できる(右)

対応機器は基本的に新製品、エアコンは旧モデルも

 では、レグザで家電コンシェルジュを利用するには、何が必要なのだろうか。まずレグザの対応機種は、10月発売予定の「Z8/J8シリーズ」のみだ(10月4日現在)。対応する家電製品は、同社製スマート家電のエアコン、LEDシーリングライト、冷蔵庫、洗濯機の4種類で、エアコンを除く3種類は最新モデルのみとなる。エアコンは数年前からフェミニティ対応機をラインアップしているため、旧モデルのサポートも期待できるかもしれない(動作確認済み機種は同社サイトで公開予定)。

ts_regzakaden10.jpg メインステージでは最新のスマート家電をアピール

 また、家電とレグザはBluetoothで接続する仕組みのため、Z8/J8シリーズには市販のUSB-Bluetoothアダプターを(推奨製品はバッファロー製)、スマート家電にはHA端子用のBluetoothアダプター(11月発売予定、価格未定)を取り付ける必要がある。ただし、LEDシーリングライト「Smart Home Lighting」シリーズは標準でBluetoothを内蔵しているため、別途アダプターを購入する必要はない。

 Bluetoothは、100ミリワットの電波強度を持つClass 1仕様で、伝送距離は約100メートル。「2階建ての家でもカバーできる強さ」(同社)。プロファイルには、スマホのテザリングなどに使われるPAN(Personal Area Network Profile)を利用し、最大7台の家電を接続できるという。各家電は、「ECHONET Lite」規格の機器オブジェクトクラス仕様に準拠しているため、将来的には他社製品と接続できる可能性もあるだろう。

 東芝では、TimeOnの「家電コンシェルジュ」を、フェミニティよりもハードルの低いクラウドサービスとして展開する方針。TimeOnでスマート家電の利便性に触れた人たちが、フェミニティに興味を持ってくれることを期待しているという。

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