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独創的な“ハイブリッド”イヤフォンからアンプ内蔵ポータブルヘッドフォンまで――オーテク「SONIC FUEL」に4つのニューフェース(1/2 ページ)

» 2013年10月10日 21時28分 公開
[ITmedia]

 オーディオテクニカは10月10日、秋から冬にかけて投入する新製品37機種を一挙に発表した。ヘッドフォンから高級ケーブルまで幅広いラインアップをそろえる中、発表会で最も説明に力を入れていたのが、海外市場を意識した「SONIC FUEL」(ソニック・フューエル)シリーズだ。

発表会であいさつに立った松下和雄社長は、新製品をカートリッジ、ハイレゾ、SONIC FUELの3つに分類して紹介した

 6月に米国のイベントで第1弾「ATH-CKXシリーズ」が登場したSONIC FUELは、先進的なデザインとライフスタイル提案がコンセプト。この秋から全世界展開を開始する予定だ。今回は、アグレッシブなデザインとイヤーチップの構造が特長のイヤフォン「ATH-CHX7/CHX5」をはじめ、同社初となるアンプ内蔵ポータブルヘッドフォン「ATH-OX7AMP」など4機種が発表された。

国内のヘッドフォン市場では4年連続のシェアナンバーワンを確保した同社だが、一方で「その他」に含まれる海外ブランドの勢いに注目しているという。当初から海外市場を視野に入れた「SONIC FUEL」で攻勢に出る

アグレッシブなデザインにハイブリッド型イヤーチップ

 「ATH-CHX7/CHX5」は、ユニークな形状のハウジングが耳元で存在を主張しそうなイヤフォンだ。イヤーチップも独特の形状で、「インイヤー型とオープンエアー型を掛け合わせたハイブリッド型」(同社)という。

「ATH-CHX7/CHX5」(左)。上位モデルの「ATH-CHX7」はドライバーが一回り大きく、ハウジングはアルミ製となる。カラーはブラック、レッド、ホワイト(右)

 「カナル型は遮音性に優れ、装着時も安定するが、耳穴の痛みや聴き疲れを感じる人も多い。オープン型は耳への負担が少ない一方、音漏れや装着時の安定性ではカナル型に及ばない」(開発担当の黄智莒氏)。

 ATH-CHXシリーズでは、14.3ミリ(ATH-CHX5は13.5ミリ)という大口径ドライバーを使ってオープン型に近い形状を作りつつ、その上を特殊形状のイヤーチップでカバー。「音漏れを抑制しながら、迫力のある低域を再生する」(同氏)という。

イヤーチップを外すと、まるでオープン型(左)。発表会では、ヘッドフォン女子として知られるモデルの坂井香さんが実際に装着してみせた。「インイヤー型が苦手な人にも使えそう」(坂井さん)

 ケーブルは細めのフラットコード。表面に細かい溝を刻むことで絡みにくくしたもので、同社では「グルーブド・フラットコード」と呼ぶ。また、4極プラグ対応のスマートフォン向けモデル「ATH-CHX7iS」「ATH-CHX5iS」もラインアップ。リモコンマイクにより、楽曲の再生操作やハンズフリー通話が可能だ。

「ATH-CHX5」はブラック、ホワイト、レッド、ブルーの4色。ハウジングは樹脂製だ

 実売想定価格は「ATH-CHX7」が6500円前後、「ATH-CHX5」は3500円前後で、スマートフォン対応モデルは500円アップとなる。いずれも11月15日に発売する予定だ。

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