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» 2013年11月26日 18時07分 UPDATE

野村ケンジの「ぶらんにゅ〜AV Review」:“聴き疲れ”しにくい快適さ、ダイナミックモーション「DM008」 (1/2)

OEMメーカーとして豊富な実績を持つ「DynaminMotion」(ダイナミックモーション)の武器は“振動板”。そのためか、「DM008」は聴き疲れしない音響特性を持っていた。

[野村ケンジ,ITmedia]

 また新たなヘッドフォンブランドがデビューした。その名も「DynaminMotion」(ダイナミックモーション)。とはいえ、生まれたばかりの新興ブランドというわけではなく、創業は1982年というから、30年以上の実績を持つ音響部品メーカー(OEMメーカー)。なかでも得意としているのはダイナミック型ドライバーで、いまでは某スマートフォンなどにも採用実績があるなど、世界的にもかなりのシェアを有しているという。

ts_dm01.jpg 「DM008」のブラック/ゴールド。販売はサエクコマースが担当している。価格は1万3440円

 そんな「DynaminMotion」が、コンシューマー向け初のモデルとしてリリースしたのが「DM008」である。同社オリジナルの「PowerDynamicDriver」は、振動板にPETフィルムではなく、理想的な音響性能を持つという高性能フィルムを採用。解像度と音像確かさ、帯域バランスなどにアドバンテージを持つという。また、8ミリ口径のユニットを採用しつつも、ダイアフラムやマグネットなどを独自の取り付け方法でレイアウトすることで、10ミリ口径ユニットと同等のパワーやクオリティを実現。コンパクトさと音質の両立を目指した。

 実際、「DM008」の筐体(きょうたい)はダイナミック型を搭載している割にはまずまずコンパクトにまとめられている。耳にかけていて、重さでぽろりと落ちることはない。

 それ以上にユニークなのが、デザインだ。絡みにくさを提供してくれるフラットケーブルの付け根から、アルミ製ハウジングに向かって“L”と“R”の文字がデザインされており、ひと目でどちらか分かるところはとても面白いし、なによりも便利だ。なお、ボディカラーは「ブラック/ゴールド」、「ホワイト/シルバー」の2色が用意されている。

ts_dm02.jpgts_dm03.jpg ケーブルの付け根からハウジングの背面に向かって“L”と“R”の文字がデザインされている。ケーブル長は1.2メートルだ

帯域バランスがいいから疲れない

 デザイン以上に興味深いのが、そのサウンドだ。解像度感、ダイナミックレンジの広さ、帯域バランスなど、クオリティーに関してはかなりのレベル。ボーカルはリアル感の高い、のびのびとした歌声を聴かせてくれるし、楽器の演奏は細かなニュアンスまでしっかり伝わってくるので、演奏の表現がより深くなったように感じられる。とくにクラシックなどは、弦の響きが壮大に感じられ、とても情緒的な演奏に聴こえる。オペラなどとは、ベストマッチしてくれそうだ。

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