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帰ってきた“ブラビア史上最高画質”、ソニーが直下型バックライト搭載機を含む4Kブラビア8機種を発表(2/2 ページ)

» 2014年04月15日 13時00分 公開
[ITmedia]
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映像と音を磨いたサイドスピーカーモデル「X9200B」

 「X9200B」は、ソニーの4Kテレビのイメージを牽引してきたといえる両サイドに大きなスピーカーを搭載したモデルだ。今回は、横から見ると下にいくほど大きくなる“くさび形”の「Wedge design」(ウェッジ デザイン)が特長となる。

「X9200B」シリーズ。向かって左上にスカイプ用カメラを内蔵している

 まず低重心化により安定性が増したため、スタンドの奥行きを短くすることが可能になった。例えば65V型の場合、従来機よりも60ミリほど短くなったという。スタンドの位置は、画面の両端と内側の2カ所から選べる(固定できるのは2カ所)。AVラックなどの幅に合わせてスタンドの幅を変更できるのがメリットだ。

 また、下へいくほど本体容積が増す「Wedge design」は、スピーカー用のキャビネット容積を十分に確保できる点もメリットだ。「容量は従来機の約1.5倍。従来機では後ろにあったサブウーファーも前向きに取り付けることができた」(同社)という。

 3連のスピーカーユニットは、上からツィーター、磁性流体使用のウーファー、そしてサブウーファー。従来機にあったパッシブラジエーターは省略されている。また全体的にユニットの位置が下がっているが、実はツイーターの高さは従来と同じ画面中央だ。さらにオプションとして、シンプルなデザインのワイヤレスサブウーファー「SWF-BR100」も用意する。

「SWF-BR100」は別売のワイヤレスサブウーファー。USB接続のドングルをテレビ側に装着し、5GHz帯無線で音声を飛ばす仕組み。テレビ側は設定メニューで選ぶだけの簡単セッティングが特長だ。2014年モデル(一部を除く)に対応する。5月24日に発売予定。市場想定価格は3万円前後だ

 スピーカーユニット自体も変わった。磁性流体スピーカーは、振動板をグラスファイバーに変更(従来はプラ)。応答速度が向上し、さらにクリアな音質を実現したという。一方で音声信号の処理技術「ClearAudio+」も進化。同社では、今回から「S-Forceフロントサラウンド」と「Clear Phaseテクノロジー」「ボイスズーム」の3つを合わせて「ClearAudio+」と呼ぶことにしたが、このうち進化があったのはS-Forceフロントサラウンド。従来はソースのマルチチャンネル音声を一度ダウンコンバートしてから出力していたが、今回はそのまま出力することでサラウンド感の向上を図っているという。

 LEDバックライトはエッジ式ながら分割駆動をサポート。画面内の明るい部分に供給する電力を増やして輝度をアップさせる「X-Tended Dynamic Range」(PROはつかない)も搭載した。上位モデル「X9500B」との違いは、分割数と増やす電力が“2倍”となること。直下型ほどの細かい調整はできないが、「エッジ型では困難だった輝き、つややかな映像を表現することができる」(同社)という。

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