ニュース
» 2014年10月27日 14時59分 UPDATE

秋のヘッドフォン祭2014:イチから出直して作った――ブランド名を冠したイヤフォン「fitear」と「One more thing……」 (1/2)

“FitEar”ブランドのカスタムIEMで知られる須山歯研から新しいユニバーサルタイプのカナル型イヤフォン「fitear」と久しぶりのカスタムIEM新製品「彩」(Aya)が登場した。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 “FitEar”ブランドのカスタムIEM(イン・イヤー・モニター)で知られる須山歯研から、新しいユニバーサルタイプのカナル型イヤフォン「fitear」と久しぶりのカスタムIEM新製品「彩」(Aya)が登場した。「秋のヘッドフォン祭2014」で行われた発表会では、アニソンとMacとオーディオをこよなく愛す須山慶太社長が登壇。来場者にアニソン(と新製品)の魅力を力説した。

ts_fitear01.jpg 須山歯研の須山慶太社長と新型カスタムIEM「Aya【彩】」のイメージキャラクター

 須山歯研は、いまでこそオーディオファンの間でも良く知られた会社だが、社名から分かるように入れ歯の製作など歯科技工の会社だ。そんな会社が、なぜ補聴器やイヤフォンを手がけるようになったかといえば、型どりしたものを金属に置き換える技術を買われ、フィリップスとソニーが補聴器を手がける際にOEM製造を請け負ったから。

ts_aya25.jpg 古くからのMacユーザー(のごく一部)では伝説的なWebサイト「はい 須山歯研です!」。新製品の基板写真に添えられた確かな分析と緻密(ちみつ)な考察――なにより、あの20周年記念Macintosh(約90万円)ですら即座にバラしてしまう剛胆さでマニア層の支持を得た

 同社は、耳の形に合わせて補聴器を作るノウハウをため、銀座に補聴器の店を開く。ところが、当時銀座店の店長をしていた須山氏は、会社のホームページを私物化し、完全に趣味のサイトを作り始める。古くからのMacユーザーなら、「はい!須山歯研です」というホームページをご存じかもしれない。その朗らかなタイトルとは裏腹に、発売されたばかりの高価なMacを容赦なく分解・解析するサイトとして、その筋のマニアには有名な存在だった。

 そんな須山氏は、アップルが初代「iPod」を発売した日に購入し、当然その日のうちに分解してしまう。さらに付属イヤフォンに疑問を感じ、カスタムイヤフォンを製作してホームページに掲載。それを見たPA会社からカスタムイヤフォン製作の話が舞い込んだ。これがFitEarの出発点になる。

ts_aya26.jpg 初カスタム

 本格的にカスタムイヤフォン制作に乗り出すにあたり、須山氏は専門家の意見を積極的に取り入れた。サウンドエンジニアの佐藤公一氏、マスタリングエンジニアでFitEarの音作りにも深く携わる原田光晴氏、レコーディング/ミキシングエンジニアの杉山勇司氏など、知り合った専門家のツテで別の専門家を紹介してもらうという“わらしべ長者的手法”で貪欲に知識と意見を取り入れ、音を作り上げていく。「FitEarを作っていただいたプロフェッショナルユーザーの数は約1642名。この場をお借りしてお礼申し上げたい」(須山氏)。

ts_aya21.jpgts_aya22.jpg

ts_aya23.jpgts_aya24.jpg FitEarの音作りに関わった専門家たち。ちなみに同社のカスタムIEMに付けられた型番“MH”は原田氏のイニシャルだ

イチから出直して作ったユニバーサルタイプ

 今回の新製品は、ブランド名を冠した新しいユニバーサルタイプ「fitear」(フィットイヤー)。前回「春のヘッドフォン祭2014」に出品されて話題になった製品で、「10年の間に蓄積したノウハウと、全く新しいアプローチによる音質設計」を投入したという。「一度、これまでに作ったものをリセットして、初心に立ち返り……というよりイチから出直して作ったもの。このため、あえてブランド名を商品名にした」(須山氏)。

ts_aya20.jpg 新しいユニバーサルタイプ「fitear」(フィットイヤー)

ts_aya18.jpgts_aya19.jpg 「fitear」の概要

 前回の「パルテール」同様、ユニット構成などハードウェア的な内容は非公開だ。その理由について須山氏は、「私たちが提供するのは“音”であり、ユーザーが求めているのも“音”であることを再確認したため」と説明する。「自分の耳が最高の判断基準。FitEarブースや店頭で確認していただければ幸いです」(須山氏)。

 fitearの価格はオープンプライス。同日からフジヤエービックで予約の受付を開始しており、販売価格は8万5900円(税込)となっている。

ts_aya27.jpgts_aya28.jpg 「fitear」。光沢のある黒いシェル

 もっとも、発表会はここでは終わらない。

 「One more thing……」。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia LifeStyle に「いいね!」しよう

アクセストップ10

2017年06月22日 更新
  1. 今もっともコスパの高い4K液晶テレビかもしれない――バズーカ搭載、地デジもきれいな“レグザ”「BZ710X」 (2017年06月22日)
  2. ピコ太郎さんナゾソングの正体はこれだった! 「レイトン教授」世界10カ国でリアルナゾ解き企画を開催 (2017年06月20日)
  3. ポケモンGOアプリがアップデート、レイドバトルの準備が進む 手持ちのポケモンがデカくなるバグも (2017年06月21日)
  4. 「toio」をきっかけにソニーも変わる? 体感型おもちゃが示す本当の価値 (2017年06月21日)
  5. 大人の女性にうれしいスマートウォッチ! 小さく軽くなったソニーの「ウェナリスト」――スワロフスキーをあしらったモデルも (2017年06月21日)
  6. ポケモンGOにレイドバトル実装、協力して強大なボスポケモンを倒せ! ジムにも新要素、「わざマシン」など新アイテムも続々 (2017年06月20日)
  7. ヘッドフォンみたいな扇風機「ヘッドホンなクーラー」、サンコーから (2017年06月20日)
  8. 人についてくる赤外線ヘリコプター「フォロミーヘリカル」 (2017年06月20日)
  9. 転んでも自分で起き上がるカメラ付きホームロボット「アボットライリー」 (2017年06月21日)
  10. AI技術がテレビの画質を上げる! 東芝レグザの「AI機械学習HDR復元」とは (2017年06月19日)