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» 2015年03月30日 12時16分 UPDATE

NASと組み合わせてもっと便利に:海外出張にも大活躍――東芝“レグザサーバー”「DBR-M590」の全録とリモート視聴機能を体験した (1/4)

「DBR-M590」は、強力な“全録”機能を搭載しながら、録りためた番組を宅外で、スマホやタブレットを使って見られる「リモート視聴」の機能も充実させた注目機。NASとも組み合わせてみた。

[山本敦,ITmedia]

 現代の忙しい毎日を暮らす私たちにとって、テレビ番組の生放送を録り逃すことよりも、せっかく録った番組を我が家のリビングでゆっくりと見る時間を作れないことの方が切実な問題だ。東芝から発売された“レグザサーバー”「DBR-M590」は、薄型テレビ“レグザ”の録画対応モデルも搭載する強力な“全録”機能「タイムシフトマシン」を搭載しながら、録りためた番組を宅外で、スマホやタブレットを使って見られる「リモート視聴」の機能も充実させた注目機だ。

ts_regzas01.jpg 全録+リモート視聴機能を搭載する“レグザサーバー”「DBR-M590」

 今回は本機を活用しながら、録画したテレビ番組をリモート視聴機能を駆使しながら効率よく楽しむための方法を中心に検証してみたい。4月は新天地で新しい生活を始めることになる方々も多くなる時期だから、この機会にリモート視聴環境の導入を検討されている方の参考にもなれば幸いだ。

新しいレグザサーバーが進化したポイント

 はじめに“レグザサーバー”「DBR-M590」のプロフィールを簡単に紹介しておこう。本機の最大の特徴は、特定のテレビ放送のチャンネルを24時間録画し続ける“全録”機能「タイムシフトマシン」を搭載するデジタルビデオレコーダーであるということだ。

 「タイムシフトマシン」は元々、東芝の薄型テレビ“レグザ”のハイエンドモデルに搭載され、名を馳せてきた機能だが、2011年に発売された“レグザサーバー”「DBR-M190/M180」から、同社のレコーダー機器にも搭載されるようになり、以後2013年発売の「DBR-M490」など“レグザ−サーバー”に受け継がれてきた。

 最新モデルで進化したポイントは大きく4つある。1つは「タイムシフトマシン」で一度に全録できるチャンネル数が増えたこと。以前のモデルでも地デジとBS/CSを横断した全録に対応していたが、今回のモデルからは全9チャンネル分のチューナーをまるごと全録に割り当てられるようになった。つまり、“オール地デジ”、あるいは“オールBS/CS”のまるごと録画にも対応したのだ。あまり地デジの放送は見ないという、有料放送こだわり派のユーザーには朗報だ。

ts_regzas20.jpg タイムシフトマシンの設定メニューから、録画チャンネルや録画先媒体を決定。ライブ放送の配信コンテンツをリモート視聴するためには、全部で9チャンネル設定できるタイムシフトマシンのチャンネルを最低1つは空けておく必要がある

 本体内蔵HDDの容量は計5Tバイトから計6Tバイトに増強されたことが進化の2点目。内部的にはタイムシフトマシン用のHDD領域が4Tバイトであるところは変わらないが、通常録画用のHDD領域が1Tバイトから2Tバイトに増えている。通常録画用のHDDにも3チャンネル分の全録スロットが割り当てられるようになっている。

ts_regzas02.jpg タイムシフト録画用に2基のUSB-HDDが接続できる

 3つめには、USB-HDDの増設が1台から2台まで可能になった。画質設定によっては最大約27日分の全録ができるようになる。さらに4つめのポイントとして、家庭内にほかのレグザサーバー、あるいはタイムシフトマシンを搭載するレグザを設置している場合、「統合番組表/タイムシフトリンク」機能を使って、レグザサーバーの過去番組表に2台ぶん、最大18チャンネルの番組表をつなげて表示する機能が追加されている。

タイムシフトマシン録画の番組もリモート視聴できる

 次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)は昨年春、自宅のチューナー搭載機器で受信しているデジタル放送コンテンツを、インターネット経由で宅外から、スマホやタブレットなどモバイル端末を使って視聴可能にするための、「デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件」を公開。以来、対応機器どうしで「リモート視聴」が利用できるようになった。東芝のレグザサーバー「DBR-M590」では本機能を「おでかけいつでも視聴」と名付けている。

 DBR-M590では、タイムシフトマシン機能による全録番組の配信にも対応しており、リモート視聴により宅外で見ることができる。タイムシフトマシン録画による番組は、放送が終わって1〜2時間後にメタ情報が付与され、外出先で視聴可能になる。

ts_regzas21.jpg インターネットには有線、または無線で接続が可能。リモート視聴の安定性を優先するならLANケーブルによる有線接続がおすすめだ

 レグザサーバーがリモート視聴に対応したのは作年秋発売の「BDR-T560/T550」以降になるが、当時対応していなかった、チューナーで受信しているライブ放送の配信にも「DBR-M590」は新しくサポートした。

 「おでかけいつでも視聴」を楽しむためには、モバイル端末にもリモート視聴に対応するアプリを入れる必要がある。「DBR-M590」の場合、デジオンが開発するiOS用の「DiXiM Digital TV for iOS」か、Android用には「DiXiM Play for REGZA」、またはdynabookのPC、dynabook Tabにバンドルされる「TVコネクトスイート」を使うかたちになる。

 このデジオンの視聴アプリが、デジタルライフ推進協会(DLPA)が策定する録画番組の宅外視聴のための「リモートアクセスガイドライン Ver.2.0(DLPA 2.0)」にも対応している。そのため、同規格をサポートするアイ・オー・データ機器やバッファローのNASなど、さまざまな製品を組み合わせることで、レグザサーバー本体のHDD、またはUSB-HDDに録画したテレビ番組をホームネットワーク内でNASにダビングしておき、「DTCP+」に準拠するかたちでインターネット経由のリモートアクセス視聴が可能になる。

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