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» 2015年06月01日 14時25分 UPDATE

全国キャラバンが大阪に凱旋!――「ポタフェスLimited2015 in大阪」 (1/2)

eイヤホンのお膝元で開催されたポタフェスLimited。会場にはIEM関連を中心に、レア物や初公開の新製品が目白押し。3Dスキャナーを利用したインプレッション採取も試してきた。

[天野透,ITmedia]
ts_mnb01.jpg 会場となった難波御堂筋ビルディング。阪神・近鉄の大阪難波駅すぐという好立地

 梅雨目前ながら快晴に恵まれた5月30日の大阪難波。「難波御堂筋センタービルディング」で、「ポータブルオーディオフェスティバル(ポタフェス)Limited 2015 in大阪」が開催された。東京・秋葉原と並ぶ電気街である大阪・日本橋に隣接し、またポタフェス主催元であるeイヤホンのお膝元ということもあり、大阪会場は今回の全国キャラバンで最大規模となる国内外100以上のブランドが集結した。

 カスタムIEMを手がけるWestoneブースでは、日本初上陸となる3Dスキャナーを利用したインプレッション採取ソリューションが持ち込まれた。アメリカ・アトランタに本拠地を構えるUNITED SCIENCEが開発した「eFit」というシステムで、ハンドスキャナーとPCアプリケーションで構成され、スキャン作業は片耳わずか1分少々で終了する。従来のように充填剤を耳に注入する必要がないため、片耳5分ほどかかっていた硬化を待つ必要もなく、安全にインプレッション採取ができてユーザーの負担も軽減できる。

ts_mnb02.jpg 最先端のインプレッション採取を筆者も試させてもらった。感覚的には「耳壁にあたらない耳掃除」といった感じ。片耳わずか1分ちょっとということもあり、これまでの充填剤式よりもはるかに楽だった。スキャンを担当してくれたのはUNITED SCIENCESのCo-Founder(共同創業者)でChief Science Officer(最高科学責任者)のKarlo Hatzilias氏

ts_mnb03.jpg 筆者のインプレッションデータはこんな感じ

 会場を訪れていた須山歯研(FitEar)の須山慶太社長は、「実はウチでも近日中のテスト導入を検討しており、話を進めています」と明かした。「普及すればデジタルデータでのインプレッション入稿なども可能になります。従来は採取したインプレッションを3Dスキャンしてデータにしていたんですけど、その作業が不要になるので紛失などのトラブルも避けられます。メーカー側にもメリットがありますね」(須山氏)。

 カスタムIEMコーナーでは、フェイスプレートのオーダーメードを取り扱うきせかえ工房がブースを構えた。今回の目玉はFitEar「aya」専用のプレートだ。萌音も手がけた絵師であるシラユキー氏(@thillayuki) のイメージがデザインされており、開発にあたっては公式画像を提供してもらった上でベクトルデータへ変換し、レーザー刻印で転写したという。きせかえ工房はもともとジュエリーを扱う店舗が母体となっており、指輪などの非常に狭いスペースに文字を刻む技術があった。それを活かし、0.1ミリという工業用レーザー刻印よりも細かいオーダーでの彫刻でフェイスプレートに絵を描いた、というのが今回の製品だ。FitEarのカスタムIEMはケーブル端子の部分が出っ張っている構造のため、通常のものと違って2層のプレートを貼り付けるという造りになっている。重量増加を抑えるための肉抜き作業に苦心したという。

ts_mnb04.jpg 大阪会場に持ち込まれたのは最終処理の前のもので、製品は磨きをかけたものになるという。「aya」専用なので、他モデルでの彩イラストは受け付けられない

 先日、ユニバーサルIEMの新シリーズ「BRAVO」を発表したAURISONICブースでは、本国のカスタムIEM部隊が制作したStevie Wonder氏シグネチャーモデルのレプリカを展示していた。取り扱い元である完実電気の浅井元氏によると、現在日本ではまだユニバーサルモデルしか展開していないAURISONICだが、本国ではカスタムIEMの制作も行なっているという。Stevie Wonder氏が実際のステージで使用しているシグネチャーモデルはハイエンドの「ASG2.5-RED」を基にチューンアップされたもので、視力の弱いStevie Wonder氏のために点字表記が施されている。因みに今回の展示品はドライバーを内蔵しないエンクロージャーのみのものだそうだ。

ts_mnb05.jpg スティービーワンダー、レプリカモデル。ドライバ抜きのガワだけ。海外ではAURISONICもIEMをやっている

 フランスのFOCALブランドからは、イベント前日に届いたばかりという新型ヘッドフォンがお目見えした。「Spirit Classic」「Spirit One S」という2モデルだが、当初の予定ではもっと先に届くはずが何故かこのタイミングでやって来たため、あわてて持ってきたのだという。届いたばかりで取扱説明書すらも英文のため、現時点では詳細不明とのことだが、価格に関しては「Spirit Classic」が6万6000円、「Spirit One S」が4万4000円となるそうだ。

ts_mnb06.jpg 突然フランスからやって来た2本のヘッドフォン。「One S」は緊張感のある音で幅が広い。対して「Classic」は少々落ち着いた音だ

ts_mnb07.jpg 「One S」はドライバーカバーがビビッドな赤色。ブランド30週年を記念して企画されたスピーカー「Chorus 826W 30th Anniversary Edition」を思い出させる

 ヘッドフォンアンプの「HA2」や平面駆動型ヘッドフォンの「PM3」が人気のOPPO Digitalでは、先日ミュンヘンで開催されたオーディオショウ「HIEND」に参考出展された、PM3のカラーバリーションが展示されていた。今後の展開を占うデザインスタディで、高評価を得たものは製品化されるかもしれないと、OPPO Digital Japanの島幸太郎氏は含みをもたせていた。「本当はHA2も革のカラーバリエーションを出したいんですけれど、大量生産ができないとあの価格でこの品質のご提供が難しいので、どうすればいいのか悩んでいるところです。良いアイデアがあればイベントなどでぜひ教えて下さい」(島氏)。

ts_mnb08.jpg OPPOの密閉型ヘッドフォン「PM3」カラーバリエーションのデザインスタディ。赤と青が人気だそうだ。

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