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» 2015年06月19日 14時33分 UPDATE

橘十徳の「自腹ですが何か?」:胸ポケットに挿して使えるソニー製スティック型ICレコーダー「ICD-TX650」 (1/2)

今回紹介するのはソニーのICレコーダー「ICD-TX650」。小さなスティック型のボディが特徴で、ジャケットやシャツの胸ポケットにも簡単に装着しておける。いつでもどこでも気軽に録音できる頼もしいガジェットだ。

[ITmedia]

 以前、この連載でパナソニックのスティック型ICレコーダー「RR-XP007」を紹介したが、このICレコーダーは今でも取材時の主力機として元気に動いている。仕事柄、ICレコーダーは数多く保有しているのだが、いつのまにか「RR-XP007」がもっとも使用頻度が高くなってしまった。

 普通のICレコーダーとは異なり、クリップの付いた軽量なスティック型ならばジャケットやシャツの胸ポケットに挿しておけるので、展示会などであちこちのブースを回りながら話を聞くような場合にも、さりげなく録音できる。クリップのないICレコーダーでは胸ポケットに入れると中に入り込んでしまうので、とても使いにくいのだ。

 どうしてパナソニック以外ではこのような形状のICレコーダーを出さないのかな、と疑問に思っていたところ、ちょうどソニーからも同じようなコンセプトの製品が発売された。「ICD-TX650」である。この製品、値段が高めなのでちょっと買うのを躊躇(ちゅうちょ)していたのだが、物欲が抑えられず、とうとう購入してしまった。

ts_icd01.jpg ソニー「ICD-TX650」

 価格はビックカメラ楽天市場店で、価格は税・送料込み1万3500円。実際に手にとって使ってみると、この値段でも納得した。確かに「RR-XP007」も使いやすいのだが、「ICD-TX650」のほうが随所にそれを上回っている部分が多く、ワンランク上の使い心地を感じられたからだ。

ts_icd02.jpg パッケージ

ts_icd04.jpg 背面にクリップを装備

内蔵充電池で薄型化を実現

 まずは形状だが、「RR-XP007」に比べてかなり薄く、一回り小さく見える。これは「RR-XP007」がバッテリーに単四形乾電池を使用しているのに対して、「ICD-TX650」は専用のリチウムイオン充電池を内蔵しているというのが大きい。ただし、これを短所と感じる人も中にはいるかもしれない。単四形乾電池なら外出先で切れてもコンビニで調達できるが、専用電池だと充電し直さなければならないからだ。

ts_icd05.jpg パナソニック「RR-XP007」(左)とのサイズ比較。ソニー「ICD-TX650」(右)のほうが短く幅が広めだ

 ただし「ICD-TX650」の場合、約3分の充電で約1時間の録音ができる「急速充電」という機能がある。場合によっては電池を買うよりもこちらのほうが便利かもしれない。

ts_icd07.jpg USBケーブルで充電中

 「RR-XP007」に比べて液晶が精細で見やすいのも特徴だ。再生時はフォルダー名、ファイルの数、再生時間、電池残量などが一覧できるのでとても見やすい。背面のクリップも幅広で胸ポケットに挟むのにちょうどいい。重量は約29グラムとかなり軽く、付けていることを忘れてしまうほどだ。

 カラーはブラック、ピンク、シルバーの3色から選べる。上部にはステレオマイクとヘッドホンジャックが付いており、外部マイクを付けられる。操作ボタンの数は左横に集中しており、再生/早送り/早戻しのボタンと、オプションボタン、ホームメニューボタン、音量ボタンと豊富なので、慣れてしまえばこちらのほうが操作性がいい。

ts_icd06.jpg 操作ボタンは本体サイドに装備

 メモリカードスロットは搭載されておらず、メモリは内蔵のみ。これは「RR-XP007」も同じだが、「RR-XP007」の内蔵メモリが4Gバイトなのに対して、「ICD-TX650」は4倍の16Gバイトも搭載している。これはICレコーダーの内蔵メモリとしてはかなり大きめで、MP3(192kbps)の場合は178時間も録音できる。これなら長期の出張でもメモリが足らなくなる心配がないし、音楽や英会話などのファイルを入れる余裕もある。

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