ソニーは9月24日、スタイリッシュなICレコーダー「ICD-TX650」を発表した。2012年に発売した「ICD-TX50」の後継モデル。従来機は“カード型デザイン”だったが、今回は細身のスティック型となった。10月18日に発売予定で、価格はオープン。市場想定価格は1万6000円前後(税別)となっている。
厚さは約7.4ミリと従来機の半分程度。重量も50グラムから29グラムへと大幅な小型軽量化を果たした。背面にはクリップを備えており、スーツの胸ポケットのほか手帳や鞄にはさんでもかさばらない。表面はアルミ製、背面はステンレスで、3行表示に対応した有機EL表示部と合わせ、スタイリッシュな雰囲気を醸し出す。
ステレオ仕様のデジタルマイクを搭載。スリムになったことで左右のマイクの距離は縮まってしまったが、集音が効率的に行えるよう内部部品をパラボラ形状としたほか、それぞれのマイクに伝わる音の微妙な時間差を利用して左右の音を分離・強調する「ステレオ強調」機能を新たに搭載。よりステレオ感のある音で録音できるため、再生時に話者の方向が分かりやすいという。
内蔵メモリは16Gバイト。44.1kHz/16bitのリニアPCM録音(CDクオリティー)でも24時間15分と丸1日分の録音が可能だ。ほかにMP3のステレオ(192kbps、128kbps)とモノラル(48kbps)の録音モードがあり、MP3モノラルであれば録音可能時間は715時間に及ぶ。その代わり、外部メモリーカードスロットは搭載していない。
バッテリーはリチウムイオン充電池。フル充電で最大約15時間の連続録音(MP3モノラル)が可能だ。また急速充電にも対応しており、約3分の充電時間があれば約1時間の録音が可能になるという。
録音機会を逃さないための機能も充実している。「ワンプッシュ録音」は、電源オフの状態からでも「録音ボタン」を押すだけで録音がスタートするというもの。また何分後に録音を開始するかを事前に設定できる「録音開始タイマー」などを備えた。録音中は本体上部に赤いLEDランプが点灯する(消灯も可能)。
TXシリーズならではの「シーンセレクト」機能は、録音時の状況に応じて「シーン」を選ぶだけで各種設定をおすすめの設定に切り替えるというもの。胸ポケットに挿した場合に気になる衣服の擦過音をカットするノイズカットフィルターが働く「胸ポケット」、ビジネスシーンに有効な「会議」「講義」に加え、「ボイスメモ」「インタビュー」の5モードをプリセットしている。また「Myシーン1」「Myシーン2」には、ユーザー自身が使用状況に合わせて設定を登録しておき、いつでも呼び出せる。
個本体サイズは、約102(幅)×20(高さ)×7.4(奥行き)ミリ。重量は約29グラム。付属品は、ステレオヘッドフォン、キャリングポーチ、Windowsソフトウェア「Sound Organizer」(本体メモリー内に収録)など。なお、充電用のUSBケーブルは付属するが、USB-ACアダプター(AC--UD20)はオプション設定となっている。
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