ITmedia NEWS >

ウェルバランスなオールラウンダー、ゼンハイザー「URBANITE XL WIRELESS」の実力ワイヤレスで行こう!(1/3 ページ)

» 2015年07月17日 10時58分 公開
[山本敦ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 音質とデザイン、機能のすべてに妥協することなく“パーフェクトな音楽体験”を追求するゼンハイザーのプレミアムヘッドフォンに、作年秋、新シリーズの「URBANITE」(アーバナイト)がデビューした。このほどシリーズに新しく追加されたBluetooth対応のワイヤレスヘッドフォン「URBANITE XL WIRELESS」の実力に迫りたい。

ゼンハイザー最新シリーズに加わったワイヤレスヘッドフォン「URBANITE XL WIRELESS」

 URBANITEシリーズのコンセプトは、都市生活者に寄り添う上質なサウンドを提供するヘッドフォンだ。都市生活者の音楽リスニングスタイルをイメージした際、例えば地下鉄に乗りながら音楽を聴いている時には車両の走行音など環境ノイズで低域がマスクされて聴きづらいこともある。そんな環境を想定しながら、ヘッドフォンの側で低域のインプレッションを補う音づくりとすることで、さまざまなノイズが飛び交うアウトドア環境でもバランスの良い音が聴けるようになる。パワーだけでなくクリアさと正確性も重視した音質設計に加え、若い音楽ファンの装いにマッチするカジュアルさと大人っぽいエレガンスが同居するデザインは、ゼンハイザーの多彩なラインアップの中にあって、URBANITEの存在を際立たせる重要なファクターになっている。

 シリーズは通常モデルの「URBANITE」と、大きめのイヤーカップを持つ「URBANITE XL」の2モデル構成だったが、このほどBluetooth対応のワイヤレスモデルが「XL」の方に追加された。MOMENTUMと同じ32ミリのアルミボイスコイルを採用するドライバーを搭載。自社開発のドライバーにゼンハイザーの長年に渡る音づくりのノウハウを掛け合わせることによって、聴感上のバランスはニュートラルながらも、明るく楽しいサウンドを聴かせてくれるヘッドフォンが完成した。インピーダンスは有線タイプのXLと同じ18オーム。鳴りっぷりの良さはワイヤレスモデルにも継承されている。

NFCやタッチセンサーコントローラーも装備

 元々ワイヤードのURBANITEも質感の高さやストレスフリーな装着感が人気を呼んでいるが、ワイヤレスモデルはこれらの要素を継承しながら、スマートフォンとの連携操作に磨きをかけた。

黒と白のツートンカラー。メタルとファブリック、シリコンを組み合わせたマテリアルによるコンビネーションの面白さも本機ならでは

 イヤーカップとスライダーの接続部分には、左側にNFCのセンサーを内蔵。同じNFC対応のポータブルオーディオプレーヤーやスマートフォンとのペアリングがワンタッチで行える。右側にはタッチセンサーコントローラーを設けて、上下スワイプで音量、タップで音楽再生の一時停止やハンズフリーコールの操作などができる。ヘッドフォンの最新トレンドを柔軟に取り込んでしまうところに、独自のノイズキャンセリング技術「NoiseGard」や、高音質ワイヤレス転送技術「Kleer」などをヘッドフォンのラインアップに積極的に採用してきたゼンハイザーらしさを感じてしまう。

 本体のヒンジ部分にはステンレス、スライダーにはアルミを採用。ヘッドバンドの表側はナイロン生地、内側にはシリコン素材を配置して、キズなどのダメージに対する耐性を強くしたほか、ルックスの向上にも一役買っている。「XL」のネーミングらしい堂々とした大柄なボディだが、身に着けると柔らかなイヤーパッドの心地良い装着感も相まって重くは感じない。本体がコンパクトに折り畳めるので、付属のキャリングポーチで軽快に持ち運べる。

本体はコンパクトに折り畳んでポーチに収納できる

 ワイヤレスサウンドの品質についてはaptX対応もきっちり抑えた。2台までのプレーヤー機器を同時にペアリングできるマルチポント接続もサポートする。内蔵バッテリーは25時間の連続音楽再生対応なので、毎日欠かさず充電する必要はないだろう。バッテリーが切れたら付属のリモコン付き1.2メートルケーブルを本体につないで有線リスニングも可能。ワイヤレスと有線で音の傾向に大きな違いはないので、その日の装いや気分に合わせて有線リスニングを選んでもいい。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.