ソニーは、ドイツのベルリンで開催されている家電総合展示会「IFA 2015」においてプレス説明会を開催し、Life Space UXシリーズの2つの新製品が2016年春に市場投入することを発表した。
Life Space UXは、“空間そのもの”を活用してさまざまなユーザー体験を実現するコンセプトの製品群で、すでに「4K超短焦点プロジェクター」と「LED電球スピーカー」の2つが日本国内でも販売されている。このLife Space UXに関する展示は2年前のIFAからソニーブースで行われており、筆者もIFAとCESで何度かレポートを続けてきた。展示における特徴としては、利用シーンを提案するさまざまなコンセプト展示が行われている点で、実際に商品化が発表されていた「4K超短焦点プロジェクター」だけでなく、今後のブラッシュアップで製品化を目指す多数のプロトタイプも展示会場には配置され、実際にそのコンセプトを体感できる専用空間になっている。
今回のIFA 2015は「4K超短焦点プロジェクター」の販売が始まってから初めての大きな展示会となる。ソニーによると、すでに導入事例もあるようで、主にホームシアター用途で人気を博しているようだ。お値段的には一般ユーザーはなかなか手に届きにくい水準(500万円)だが、液晶テレビと違って部屋のインテリアの1つとして壁に溶け込むことができ、かつ4Kの高品質表示が可能ということで、やがてはもう少しだけ手の届く水準にきてほしいところだ。
このLife Space UXの第2弾として登場してきたのが「LED電球スピーカー」だ。LEDの電球バルブをそのままBluetoothスピーカーにしてしまうというアイデア自体は以前から存在したが、LED光源の外側にスピーカーユニットを配置したため、音もいいというメリットがある。もちろんそのままではスピーカーが光を遮ってしまうことになるが、ソニーは光学技術を駆使して広い配光を実現した。普通のLED電球として設置できるため、場所を取らず、コンセントもなしで簡単にスピーカーを利用できる。日本でも家電量販店などで入手できる。
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