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バランス重視の新ハイレゾウォークマン「NW-ZX100」が日本デビュー、価格は6万7000円前後に写真で見る(1/2 ページ)

» 2015年09月08日 13時00分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 ソニーは9月8日、「IFA 2015」でお披露目をした新型ウォークマン「NW-ZX100」(欧州ではNW-ZX100HN)を国内で正式発表した。発売日は10月10日。価格はオープンプライスで、店頭では6万7000円前後になる見込みだ。本体カラーはシルバーのみ。

「NW-ZX100」

「NW-ZX2」のデザインで手頃なサイズ

 「NW-ZX100」は、音質の良さを求めながらもポータブルプレイヤーとしての携帯性や価格といった要素でバランスを重視したモデル。音質最優先で大きく重くなった「NW-ZX2」より幅広いユーザー層がターゲットだ。このためヘッドフォンのバランス駆動などには対応していないが、これまでの製品で蓄積された技術やノウハウ、そして新しい技術が多く盛り込まれた。

「NW-ZX1」とのサイズ比較

「NW-ZX2」とのサイズ比較

重ねてみた

さらに横から眺める

 両サイドが丸みを帯びたボディーは「NW-ZX2」に近いデザインだが、容積は約70%に抑えた。本体サイズは、54.4(幅)×120.1(高さ)×15.4(厚さ)ミリ。重量は約145グラム。本体に128Gバイトのフラッシュメモリーを内蔵するほか、側面にmicro SDカードスロットを備えている。

側面にmicro SDカードスロットを装備

 前面には3インチ液晶ディスプレイを搭載。Androidではなく、「Aシリーズ」と同じ専用ユーザーインタフェースを採用している。ただし、写真表示や動画再生機能といった機能を省かれ、音楽再生に特化したものになった。一方でハイレゾ再生時にもノイズキャンセリング機能や各種音響効果(イコライザーやVPT、ClearAudio+など)が併用できるようになっている。


背面にNFC、下部の盛り上がった部分には「NW-ZX1」と同じ4個のOS-CONが入っている

 対応ファイルフォーマットは、MP3、WMA、ATRAC、ATRAC Advanced Lossless、FLAC、リニアPCM、AAC、HE-AAC、Apple Lossless、AIFF、DSD。PCM音源は最大192kHz/24bitをサポート。DSDに関しては「NW-ZX2」と同様、2.8M/5.6MHzを再生できるが、リニアPCMへの変換再生となる。

 バッテリーはハイレゾ再生で約45時間とスタミナたっぷり。「NW-ZX1」と比較すると2.8倍におよぶ。MP3(128kbps)再生時なら連続70時間だ。またBluetooth/NFCを内蔵して楽曲のワイヤレス再生も可能。もちろんソニーの広帯域コーデック「LDAC」をサポートしているが、新たにapt-Xも使えるようになっている。

コーデックのマニュアル選択メニューをチェックすると、いつのまにかapt-Xも追加されていた

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