TOKYO MXやBS11などで放送中のアニメ「コメットルシファー」。そのオープニング主題歌を手がけたのが、透明感のある女性ヴォーカルと聴く人の気分を盛り上げる楽曲で人気のアーティスト「fhana」(ファナ)だ。
10月28日発売の新譜「コメットルシファー 〜The Seed and the Sower〜」は、多彩なメディアとフォーマットでリリースされる。一般的なCDで提供される「アニメ盤」のほか、最新の高音質CD「UHQCD」を採用した「アーティスト盤」、またハイレゾ音源配信では96kHz/24bit(WAV、FLAC)のほかに96kHz/32bit整数(WAV)が用意されている。
しかし一般ユーザーにとってはCDとUHQCDの違いはもちろん、CDを超える情報量を持つハイレゾ音源も、どの程度の音質差があるのか分かりにくいのではないだろうか。そこで今回は、fhanaのリーダーで作曲も手がける佐藤純一氏に、自らの音源を聴き比べて率直な感想を聞かせてもらった。もちろん新曲の魅力もたっぷりと語っていただこう。
まずはアニメ「コメットルシファー」と新曲について。「曲を作るときは、アニメ作品の世界観をよく考えているようにしています。ただ今回は、アニソンというジャンルをあまり意識せずに作ることができました。というのも、高校生や大学生の時のような、“初期衝動的”な作り方ができたんです。『コメットルシファー』という作品はジュブナイルの冒険活劇。明るい世界観で、ロボット物だけどファンタジー要素も強いアニメです。つまりは“青い世界”。ぼく自身がそういったアニメが大好きだったので、本来自分が持っている世界観をそのまま出したらアニメの世界観ともぴったり合った印象ですね。でも、作曲の作業は早くなかったです」(笑)
冒頭で触れたように、今回の新譜は「アニメ盤」(通常のCD)と「アーティスト盤」(UHQCD)の2種類があり、カップリング曲が異なる。このため、アニメ盤とアーティスト盤を両方購入すると、表題曲「コメットルシファー」のほかに「コスモスのように」「c.a.t」という2つの曲が聴けるうえ、「表題曲についてはCDとUHQCDの音質を聴き比べることができます」という趣向。fhanaやアニメのファンはもちろん、オーディオファンにとっても非常に面白い試みとなっている。
なお、アニメ盤のカップリング曲「コスモスのように」は、いわゆるイメージソングとしてアニメの放送開始前からYouTubeで公開されていたもの。聴いたことのある人も多いかもしれない。「『コスモスのように』は、作曲家の加藤達也さんとの共作です。加藤さんにラフスケッチを描いていただき、そこから発展させてファナの曲に仕上げました。通常のポップスとは違うメロディーやコード進行で作っているので、面白いと思いますよ」
アートワークにも力が入っている。「アーティスト盤は、シングルとして初めてファナが自分の写真を使っています。細かいところまで見たり、触ったりして楽しんでいただければうれしいです」(佐藤氏)
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