ITmedia NEWS >

正しい「ルンバ」の選び方たぶん(1/2 ページ)

» 2015年11月08日 19時19分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 ボタン1つで家の中をきれいに掃除してくれる便利なロボット掃除機。この秋は高級モデルが相次いで投入され、注目度も上がっているようだ。職業柄、「新しいルンバはどう?」などと相談されることも多いが、最新の「ルンバ980」については値段を聞いて固まる人もチラホラ。確かに12万円を超えるお金は簡単に出せるものではない。しかし、そういう人でも他メーカーの安価なロボット掃除機を勧めると途端に顔が曇り始める。「ルンバ」というブランドは相変わらず強い。

ルンバもいろいろ

 このような場合、最近は予算より先にルンバを使用する家の広さと間取りをたずねるようにしている。そしてワンルームや広めの1LDKといった比較的シンプルな家だったらエントリーモデルの「ルンバ654」を、複数の部屋(2〜3室)がある場合は「ルンバ885」、それ以上なら最新の「ルンバ980」を勧める。理由は、各シリーズの機能的な違いだ。

部屋数と面積が判断材料になる理由

 最新の「ルンバ980」は、天面に搭載したカメラから周囲の情報を得て、自己位置の推定と環境地図の作成を同時に行う「vSLAM」(visual Simultaneous Localization And Mapping)を初めて搭載したフラグシップモデルだ。新しいモーターを使った吸引力の向上などのアップデートもあるが、これらはすべてカバレッジの拡大を目的にしたもの。マッピングによって部屋数が多くても確実にカバーできるようになり、吸引力を上げて同じ場所を通る回数を減らす(基本は1回)。広い家でもなるべく短時間で確実に掃除させるための機能といえる。

本体中央にカメラを搭載した「ルンバ980」

 一方、600/800シリーズのような従来型ルンバは、部屋数の多い家でも個々の部屋を区別して動いてはいない。フロア全体を1つのスペースとして捉えるため、今いる部屋の掃除が終わっていなくても前方が開けていれば進む。最終的には同じ場所を4〜5回も通って床をきれいにするが、宅内が複雑だったりすると効率が下がり、ゴミの取りこぼしも生じる可能性があった。

 それを防ぐために開発されたのが「お部屋ナビ」という付属品と「ライトハウスモード」だ。「お部屋ナビ」を部屋の出入り口に置くと、横向きに見えない壁(バーチャルウォール)を作り、ルンバに部屋の境界があることを知らせる。ルンバは一部屋あたり最大25分間をかけて掃除を行い、きれいにしてから次の部屋へ移動する仕組みになっている。

「ルンバ885」に付属する「お部屋ナビ」

 ミドルレンジモデルの「ルンバ885」には「お部屋ナビ」が2つ付属しているため、3部屋までなら効率的に掃除できる。一方、エントリーモデルの「ルンバ600シリーズ」には「お部屋ナビ」が付属していない(バーチャルウォール機能はある)。このためワンルームや1LDKといったシンプルな間取りに向いているというわけ。ただし、下位シリーズは広い家では使えないというわけではなく、あくまでも効率と確実な掃除を重視した切り分けであることを付記しておきたい。

シリーズ名 ルンバ654 ルンバ885 ルンバ980
高速応答プロセス iAdapt iAdapt 2.0 with Visual Localization
AeroForceエクストラクター ×
稼働エリアの目安 1エリア 最大3エリア(付属の『お部屋ナビ』使用時) 部屋数を問わず約185.8平方メートル
稼働時間(通常清掃時) 最大60分 最大60分(付属の『お部屋ナビ』2個使用時は最大75分) 最大120分
バッテリー ニッケル水素 リチウムイオン
直販価格 5万4000円 8万4000円 12万5000円
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.