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2月発売が決定!――日常空間をおしゃれに変えるソニーの「ポータブル超短焦点プロジェクター」(1/2 ページ)

» 2016年01月20日 12時32分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 ソニーは1月20日、「Life Space UX」の第3弾となるポータブル超短焦点プロジェクター「LSPX-P1」を発表した。2月13日に発売する予定で、価格はオープン。実売想定価格は9万3000円前後(税別)となる。あわせてグラスサウンドスピーカー「LSPX-S1」もリリースしている(別記事を参照)。

ポータブル超短焦点プロジェクター「LSPX-P1」。本体(左)と送信機の「ワイヤレスHDMIユニット」(右)

 Life Space UXは、居住空間を見直し、“空間そのもの”を活用して新たなユーザー体験を実現する製品群だ。今回の製品も通常のフロントプロジェクターとは一線を画す機能を持っている。

 通常の家庭用プロジェクターは数メートルの投写距離で大画面を投影するが、超短焦点レンズを搭載した「LSPX-S1」は壁際やテーブルの上に置くだけで22〜80インチの映像を投影できる。オートフォーカス機構を搭載しているため、面倒な設定作業は必要なし。画面サイズを大きくしたければ、壁から少し離せばいいだけだ。バッテリーやスピーカーも内蔵しているため、ケーブルレスで周囲はすっきり。手軽に持ち運び、どこにでも投影できるのが魅力だ。

テーブルに置いた普通の画用紙に映像を映しているところ
もちろん照明を落とせば大画面で映画なども楽しめる。オートフォーカスで設置は手間いらず。スピーカーも内蔵している

 映像ソースは、同梱(どうこん)の「ワイヤレスHDMIユニット」に接続した映像機器のほか、スマートフォンが利用できる。スマートフォンの場合、専用アプリ(Android/iOS対応)を導入してプロジェクターのリモコンとして利用できるうえ、スマホの通信機能とプロジェクターの機能を活用したユニークなオリジナルコンテンツも表示させることができる。

「ワイヤレスHDMIユニット」は、5GHz帯の無線で本体に映像をと音声を送信する
HDMI入力と出力を各1系統備えており、パススルーに対応。手持ちのBDレコーダーとテレビの間に設置すれば、ケーブルをつなぎ替えることなくテレビとプロジェクターの両方を使える
「ワイヤレスHDMIユニット」にAVマウスを接続すれば、プロジェクター本体が別の部屋にあってもソース機器を操作できる

 例えば壁に“時計”を映し出したり、あるいは“窓”を映し出して外に見える風景で天気予報を知らせるといった具合。「専用アプリから時計や天気、写真のスライドショーなど好きなコンテンツを設定し、ポスターのように楽しめる。寝室の壁など、今までデッドスペースだった場所も活用できる」(同社)

壁に時計を映し出すコンテンツ。スマホが近づくと自動的に起動するため、消費電力も抑えられる
壁に穴が開いているように見えるオシャレなコンテンツ
壁に窓を映し出すコンテンツ。外の風景は天気予報に連動して切り替わる。これらのオリジナルコンテンツは本体に内蔵されており、スマホアプリで操作する
専用アプリでは、音量調整や入力切替といったプロジェクターの基本操作に加え、写真などをキャストすることもできる。対応OSはAndroid 4.4以降、iOS9以降

 スマートフォンとの接続にはBluetooth Low Energyを使用しており、スマートフォンを検知するとコンテンツが自動再生される機能もある。スマートフォンが離れるとプロジェクターは自動的にスタンバイモードに戻るため、ユーザーは電源をオン/オフする必要もない。「意識せずに空間にコンテンツが出せる。今までとの家電、プロジェクターとはちょっと違うものにしたかった」(同社)。なお、Bluetoothを使用するミラーリング機能のMiracastにも対応している。

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