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» 2016年03月04日 13時08分 UPDATE

野村ケンジの「ぶらんにゅ〜AV Review」:徹底検証! OPPO「BDP-105D JAPAN LIMITED」は“画面が明るい”という噂は本当か? (1/2)

面白い話を聞いた。「BDP-105DJP」のアップグレードサービスを利用したユーザーの間で「画面が随分明るくなった」と評判なのだという。映像に直接関わる仕様変更はなかったはずだが……。よし、確認してみよう。

[野村ケンジ,ITmedia]

 平面駆動振動板を採用した個性派ヘッドフォンの「PM-1」や駆動力の高さが評判のヘッドフォンアンプ「HA-1」など、最近はポータブルオーディオ製品で注目を集めている米OPPO Digitalだが、やはり同社一躍有名にしたBlu-ray Discプレーヤー「BDP-105」シリーズの名も欠かせない。現行モデルの「BDP-105DJP」は、BDだけでなくSACDマルチチャンネルやDVDオーディオにも対応、ネットワークプレーヤーやUSBメモリ再生機能まで持ち合わせた“究極のユニバーサルプレーヤー”となった。さらに、音声パートではESS Thechnologyの高品位DAC「ES9018S」をマルチチャンネル用、ステレオ用それぞれに搭載して別系統のアナログ出力を用意するなど、ピュアオーディオ系のプレーヤーとしても活用できる実力を持ち合わせている。

ts_oppo_bdp01.jpg 「BDP-105D JAPAN LIMITED」

 そういった“何でもあり”な優れものであることが多くのユーザーから評価され、今や“ユニバーサルプレーヤーの定番”とまで言われる製品となった「BDP-105」シリーズだが、昨年、その究極形ともいえる日本限定の最上位モデルとなる「BDP-105D JAPAN LIMITED」が登場した。日本のスタッフが主導して開発し、日本製のパーツで武装したというもので、例えば筐体(きょうたい)ではローダーメカ部の天板を非磁性体3mm厚ステンレス金属加工部品に変更したほか、電源部の鋼板カバーの上部に非磁性体3mm厚ステンレス金属加工部品を追加。シャーシ下にも3mm厚のアルミ製ボトムプレートを追加し、さらにTAOC製グラデーション鋳鉄インシュレーターなど、大幅な剛性アップを実現した。

 ノイズ対策にも注力。旭化成せんいの電磁波吸収素材「PULSHUT」を用いてスイッチング電源からの高周波ノイズを抑制し、ほかにもDACのマスタークロックをNDK製の低位相雑音水晶発振器に変更してクロックジッターによる音質劣化を最小限に抑えたりと、レギュラーモデルに対して大きなクオリティアップを果たした。

ts_oppo_bdp02.jpg TAOC製グラデーション鋳鉄インシュレーターを装備
ts_oppopulshut.jpg 「PULSHUT」使用前と使用後のノイズ比較

 実際、発売当初にノーマルモデル「BDP-105DJP」と比較試聴させてもらったのだが、確かに音質の向上は圧倒的だった。音が断然ピュアになったというか、ノイズ感がとことん抑え込まれたイメージで、結果として細かいニュアンス表現が一段と明瞭(めいりょう)に感じられるようになったし、何よりも弱音に粘りが出て、演奏の終わった後、楽器の響きが消え去る寸前の余韻のようなものまで伝わってくるようになった。結果として音のリアリティが格段に向上し、ピュアオーディオ向けプレーヤーとしても、いままで以上の実力を発揮してくれるようになったのである。

 何を隠そう、筆者もノーマルモデル「BDP-105DJP」ユーザーであるため、このサウンドには大いに魅力を感じた。実はこの「BDP-105D JAPAN LIMITED」、台数限定販売の単体モデルに加えて「BDP-105D JAPAN LIMITED VU」なる、ノーマルモデルを「BDP-105D JAPAN LIMITED」化してくれるアップグレードサービスも用意されているため、やるべきか否か、大いに迷っていたところだった。単体モデル同様、アップグレードサービスも台数限定なので決断は早くしなければならないものの、11万4800円(税別)というアップグレード料金をどうやって捻出しようか、悩んでいたのだ。まあ、ヘッドフォンを買いすぎてしまったツケではあるのだが。

 そんな矢先、OPPO Didital Japanの担当者から面白い話を聞いた。なんと、アップグレードサービスを利用したユーザーや評論家から、音質だけでなく映像クオリティも向上し、「画面が随分明るくなった」と評判なのだという。画面が明るくなる!? そんなバカな。そう思ったが、担当者は自信ありげな表情。どうも「明るくなった」と言っているのは1人や2人ではないらしい。

 これは面白い。本当に明るくなっているのか。「BDP-105D JAPAN LIMITED」のサンプル機を借りて、自宅の「BDP-105DJP」と横並び比較をしてみることにした。また、今回のテストでは見た目の印象だけでなく、実際の明るさを計測してみよう。

ts_oppo_bdp03.jpg ノーマル「BDP-105DJP」と「BDP-105D JAPAN LIMITED」を比較視聴。後ろのスクリーンに映像を映して明るさを計測する

 用意したのは、「TASI-8720」というルクスメーター、いわゆる照度計というヤツだ。簡易タイプのため、それほど細かい数字が出るわけではないが、カメラに詳しい先輩ライターからの推薦もあってチョイス。こちらを使って、実際の映像、数パターンを計測してみよう。ちなみに、今回のようにスクリーンに投影した映像の明るさを厳密に計測する場合、絞り機構のついた分光放射輝度計という高性能な輝度計を使用することが多い。このため今回の検証はあくまで参考程度と考えていただきたい。

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