コミュニティFMの放送局は全国各地に数多くあるが、近年はこれらの放送がインターネット上でサイマルラジオ配信されるようになってきており、PCのWebブラウザやスマートフォンアプリなどから聴くことができる。
従来のようにアナログラジオで電波を拾う必要がなくなり、簡単に各地のコミュニティ放送を聴けるようになったわけだが、これをさらに身近にするのがインターネットラジオの専用端末だ。これを使えばPCやスマートフォンを使う必要もなく、Wi-Fi経由で簡単にインターネットラジオを楽しむことが可能となる。新生活シーズンで故郷を離れたという人も、手軽に地元の情報が入手できるだろう。
今回紹介する「かんたんインターネットラジオ」(型番:MZK-WDPR-R01)もそのような機器の1つ。タッチパネルディスプレイとステレオスピーカーを装備したインターネットラジオ端末で、ラジカセを小型にしたようなデザインで手軽に扱える。ラジオを聴くだけでなく、静止画や動画の表示、音楽データ再生といった機能も搭載している。
価格はAmazon.co.jpで税・送料込み5320円。この手の機器としては価格も安いので、すぐに購入を決断した。カラーは赤色だけしか用意されていなかった。
サイズは193(幅)×130(奥行)×119(高さ)mm、重量は約450gと軽量・コンパクトだ。見た感じは卵を横にしたようなデザインで、赤色をベースに、左右両端のスピーカーとディスプレイ周囲の黒色がアクセントとなっている。
本体の質感はそれほど高くなく、全体的に見て少しチープな印象を受けるが、値段を考えれば仕方ないところか。付属品はACアダプターとUSBケーブル、説明書のみ。なお、この製品は電池駆動ができないため、常にACアダプターに接続する必要がある。
ディスプレイのサイズは3.5インチで、感圧式タッチパネルとなっている。解像度は320×240ピクセルと精細ではないが、表示は見やすい。スピーカー出力は1.5W×2だ。本体にはボタン類は搭載されておらず、操作はすべてタッチパネルで行う。
背面には電源コネクターに加えてPCとの接続用にminiUSBポートが搭載されている。なお、LANポートやUSBポートも付いているが、これらは使用しない。インターネットとの接続は無線LANのみで、起動して無線LAN設定を選んでから、SSIDを選びパスワードを入力することで接続できる。無線LANの対応規格はIEEE802.11b/g/nだ。試しに筆者宅の無線LAN環境に接続してみたところ、何の問題もなく接続できた。
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