AGCは12月8日、スマートフォンやタブレット向け化学強化用特殊ガラス「Dragontrail」シリーズ事業から撤退すると発表した。市場価格下落と受注低迷により収益性が悪化し、回復が困難と判断した。
関西工場高砂事業所(兵庫県)で行っていた生産は、2026年第3四半期に終了する。
化学強化用特殊ガラスは、通常のガラスより強度・耐傷性・質感に優れたガラス。2009年に事業を開始し、11年に「Dragontrail」ブランドで市場投入した。
スマホ用カバーガラス市場では、2023年時点で米Corningの「Gorilla Glass」に次ぐ世界シェア2位の地位を築いていたが、近年は中国勢などとの競争で価格競争が激化していた。
今回の撤退に伴い費用が発生する見込みだが、2025年12月期の連結業績予想に変更はないとしている。
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