ガラス製品大手のAGCは3月11日、窓に貼る透明のガラスアンテナ「WAVEATTOCH」の新製品として、日本国内の携帯キャリア4社に割り当てられた5G Sub6帯全周波数に対応した商品を発表した。複数の携帯キャリア間で共同使用する「インフラシェアリング」に対応する。
NTTドコモとJTOWERの協力を得て開発した。同日から商用実験を始め、11月から商業生産する。
透明な導電材料とガラスを組み合わせて開発したアンテナで、窓ガラスに室内側から貼って使う。ドコモの4G LTEに対応した製品は2019年に、ドコモの5G対応品は20年に発売した。
新製品は、ドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアに割り当てられた5G Sub6帯すべて(3.7GH帯/4,5GHz帯)に1台で対応する。サイズは559×250mmと従来品より小型化した。重さは約1.8キロ。
5Gは4Gより高い周波数帯が使われ、一つの基地局でカバーできる通信エリアが狭くなるため、基地局数の拡大が必要だが、基地局を設置するための場所の確保が課題になっている。このため「インフラシェアリングこれまで以上に必要になる」と同社は解説している。
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