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» 2017年05月05日 06時00分 UPDATE

背景がきれいにぼけたポートレートを撮りたい! カメラ初心者に贈る超入門 (1/3)

[荻窪圭,ITmedia]

 初夏はカメラの季節である。初夏になるとふわっと人を撮りたくなる。だって初夏だから。

 かどうかは知らないけど、新しくカメラを買ったらやはりあれこれ撮りたいもの。何を撮りたくなってもいいんだが、初夏に撮るべきは人、ということにして、ポートレート撮影の超入門編。

 せっかくデジタル一眼を買ったのだから背景がきれいにぼけたポートレートを撮りたい! という「カメラの超初心者」に送る話である。

 手元にカメラがある、目の前にモデルをしてくれる人がいる、でもデジタル一眼を使うのははじめて、という前提でいこう。

 ちなみにポートレートってのは“portrait”。もともとは肖像や肖像画を指す言葉。今は人物写真の意味で使われることが多い。

その1:とにかくたくさんしゃべってたくさん撮るべし

 ポートレートを撮るときのカメラのセッティングとかどんなレンズがいいかとかそういう話をするのだが、その前に、それ以前の基本をちょっと。

 ポートレート撮影では撮る人と撮られる人の信頼関係を築くのが何より大事。撮り慣れてない、撮られ慣れていない場合は、ひたすらシャッターを切りながらカメラごしに会話するのがいい。セッティングとか構図とかあまり気にせず、撮影より会話がメインって感じで。

 世間話しながらシャッターを切って、ときどきモニターで再生してどんな風に撮れているかを見てもらう。世間話が苦手な人は特にこれをやるといい。話のネタになるから。

 撮る、撮られることに慣れるのも大事だし、撮影のリズムを作るのも大事だし、人の表情って微妙に変わり続けるってのがよく分かる。ピタッと表情を止められるのはプロのモデルさんで、普通はそんな器用じゃないし、むしろ表情が止まってない方が写真として良くなること多いし。

 そうしてるうちに互いに撮ること撮られることに慣れるのが大事。そうしながら「こんな風に撮ろう」ってのがみえてくる。

 まあ急発進は事故の元ってことで、ウォーミングアップをちゃんとしとかないといきなり全力で投げたら肩を痛めます、的な話。

 まずはたくさん撮って、撮ることや撮られることに慣れましょう。

話をしながら何枚も撮りつつウォーミングアップの図。こんな感じでまだまだ続くのである。これ、レビュー用作例を撮ってるときのヒトコマで、赤いラベルがついている写真をレビューで採用した。

その2:広角と望遠の違いを知るべし

 ここからはカメラの話。

 人を撮りつつどう撮るとどう写るかを知りましょう、である。

 どんなにカメラ任せで(つまりフルオートで)撮る人でも必ずいじるのが「ズーム」。

 たいていのデジタル一眼レフは「レンズキット」として売られているし、その方が圧倒的にお得なので、普通はそれを買う。それはたいていズームレンズである。

 で、つい大きく撮りたいときは望遠に、相手が近いときは広角に、ってやっちゃうけど、それはうまくない。

 説明するより見た方が早い。

 広角になるほど広い背景が写る。望遠になるほど背景が狭くなる。だから同じような大きさで顔をおさめようとしても、広角で近寄って撮ったときと望遠で少し離れたときでは写りが全然違うのだ。

 同じ場所に立って貰って、望遠で少し離れて、広角でぐっと近寄って撮り比べ。

 背景の広さが全然違うと同時の顔の形も違ってみえるのがよく分かる。

広角で近づいて撮影
中望遠でちょっと遠くから撮影

 広角になればなるほど遠近が強調されて顔が立体的に丸くまんなかが飛び出てるようにみえるし、望遠だと逆に遠近が圧縮されるので顔もフラットな感じになる。

 ではもっと望遠で撮ってみよう。

 すごく離れて撮らなきゃいけなくなって、よそよそしくなるというかなんでわざわざこんなに離れて撮ってるんだろうという気になるけど、望遠になればなるほど背景が大きくぼける上に背景に写る範囲が狭くなるので、撮影場所が匿名化し、人物だけが浮き出てくる。

超望遠でもっと離れて撮影。背景は完全にぼけてしまった

 逆に広角レンズにしてファインダーをのぞきながら撮ってると、相手に近づき過ぎちゃって「ちょっと、近すぎ!」といわれるので注意。

 ええ、なんにしても距離感は大事です。広角でぐわんと近づいて撮るのは仲良くなってからにしましょう。

近づきすぎ、と怒られたの図
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