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» 2017年07月24日 16時06分 UPDATE

きっちり5年分の進化、キヤノンのフルサイズ機「EOS 6D MarkII」 (1/4)

[荻窪圭,ITmedia]
小型軽量のフルサイズ機「EOS 6D MarkII」。軽量とはいえ、小柄な女子が構えるとそれなりに大きいけど、小型軽量です

 エントリー向けフルサイズ一眼レフをお待ちのみなさま、そして「EOS 6D」を使っていたものの後継機がなかなか出なくて不安だったみなさま、お待たせしました、なんと5年ぶりの新作登場である。

 今、35mmフルサイズセンサーを採用した一眼レフを複数ラインアップしているのはニコンとキヤノンの2社のみであるが、どちらも2012年の秋、これから一眼レフはフルサイズの時代だといわんばかりにエントリーモデルを投入した。

 キヤノンがEOS 6D。ニコンが「D600」だ。D600は翌年にマイナーチェンジモデルを出したものの実質的にはD600と同じと思っていい。

 つまり、2012年秋以来、エントリー向けフルサイズ一眼レフの新型は出てなかったのだ。だから、そこにあまりニーズはなかったのかな、エントリー向けの一眼レフはよりコンパクトで低コストなAPS-Cサイズ機で十分だったのかなと思ってたところ、EOS 6D MarkIIの登場である。

5年分進化した世界最軽量フルサイズ

 EOS 6D登場時の文句は「世界最軽量の新世代フルサイズ」。しかもフルサイズセンサー機としては非常に安かった。より高画質な写真を撮りたいけど予算はあまりないというニーズに対して、フルサイズセンサー機を身近なものにしたカメラだったのだ。

 それが5年たち、当初のコンセプトや機能はそのままに5年分の進化をしてイマドキの一眼レフに姿を変えたのがEOS 6D Mark IIだ。

 イメージセンサーは5年分進化している。

 画素数は約2020万画素から約2620万画素に増えた。同時に、他の機種と同様、デュアルピクセルCMOSセンサーに進化。これによってライブビュー時のAFが速く快適になった。

 画像処理エンジンも最新の「DIGIC 7」に。

 背面のモニターもバリアングル&タッチパネル式に進化。おかげでライブビューを使うことでさまざまなアングルの撮影や三脚利用時の撮影がより快適になった。正常進化とはいえこれはよい。

バリアングル化、タッチパネル、デュアルピクセルCMOSセンサーのトリオで快適ライブビュー

 ちなみに、EOS 6Dより10gほど重くなったが、今回も「世界最軽量ボディー」をうたってる。6Dよりちょっと重くなったのになぜ、とWebサイトをよく読んだら「可動式液晶モニター、35mmフルサイズ相当の撮像素子を搭載した、デジタル一眼レフカメラにおいて」と注釈が。確かに、前の6Dは背面モニターが可動式ではなかったからね。そういう手があったかと。

 まあそれはともかく、5年前は光学ファインダーがメインでライブビューによる撮影はおまけのようなものだったが、今や両方メインで使えるカメラが求められているというわけだ。

 実際、ライブビュー時のAFは快適に使え、タッチAFの反応もいい。

モニターを開き、しゃがんでローアングルでタッチAFを使って撮影(24-105mm 50mm 1/250秒 F5 ISO100)

 ファインダー倍率は約0.71倍で上位機の「EOS 5D MarkIV」と同じだが、視野率は約98%と残念ながら100%ではない。前モデルの約97%から少し改善されたが、このクラスなら100%を達成して欲しかったかと思う。

 シャッタースピードは最高で1/4000秒。

 ISO感度はISO100からISO40000へ。上限が前モデルよりちょっと上がった。

 拡張ISO感度は従来同様最高でISO10万相当となる。

 常用ISO感度内での高感度による画質をチェック。他のフルサイズセンサー機に比べて特に優秀という事は無いが、不自然さはなくていい。

ISO400からISO3200
ISO6400からISO40000

 高感度実写ということでISO25600で撮影したうちの猫。

暗めの室内でうちの猫を撮影(24-105mm 105mm 1/125秒 F5.6 +0.3 ISO25600)
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