レビュー
» 2017年08月23日 17時07分 公開

廉価なEOSというより“徹底した入門機”、キヤノン「EOS Kiss X9」 (1/3)

つい先日、「EOS X9i」が出たばかりで、今度は「EOS Kiss X9」である。X9iより初心者向けとなる一番のエントリーモデルで、イマドキの一眼レフに進化した。

[荻窪圭,ITmedia]
非常に小さくて可愛い「EOS Kiss X9」。写真はホワイトモデル。ブラックもあり

 つい先日、「EOS X9i」が出たばかりで、今度は「EOS Kiss X9」である。「i」がない「Kiss」である……いや別に愛があろうが無かろうがどうでもいいのだが、名前が似てて紛らわしいのは混乱しがちかも。

 X9は、X9iより初心者向けとなる一番のエントリーモデル。X9iより安くて小さくて軽くてシンプルで丸っこいデジタル一眼レフだ。

 その前モデルは「EOS Kiss X7」で2013年発売。4年たってのリニューアルとなる。X7自体の評判がよかっただけに、Kiss X7の良さを受け継いだままイマドキの一眼レフに進化してくれたか、それが一番のチェックポイントだ。

見事に4年分の進化をしたX9

 X7は世界最小・最軽量の一眼レフとしてデビューした。とにかく小さくて軽かったのである。今でも実物を触ると「ほんとにAPS-Cサイズセンサー搭載の一眼レフ?」というくらいに小さくて軽い。

 X9はさすがに世界最小でも最軽量でもなくなったが(X7に比べて50gほど重くなった)、それでもX9iに比べると80gほど軽い。

 その分、中身は世界最小・最軽量にこだわったX7に比べて大きく進化して最新のものになった。

 今回のポイントはそこかと思う。

 まずイメージセンサー。他のEOSと同等、2420万画素のデュアルピクセルCMOSセンサーを採用。これがデカい。このクラスは背面モニタを見てライブビューで撮るユーザーが多いので、ライブビュー時のAFが快適なのは重要なのだ。

 背面モニターもX7の固定式から、X9iと同等のタッチパネル付きバリアングル式に進化。おそらくこれで多少重く大きくなってるのだろう。

バリアングルモニター+タッチパネル+デュアルピクセルCMOSセンサーでライブビューが快適に。こうなるとライブビューで撮るユーザーの方が多くなるんじゃなかろうか

 画像処理エンジンもX9iと同じ「DIGIC 7」に上がっている。

 じゃあX9iとは何が違うのか。

 まずはAF。光学ファインダー使用時のAF性能だが、X9iの測距点は45点でどれもクロス測距だが、X9は測距点が9点でクロス測距は中央のみとなっている。

 連写もX9iが秒6コマなのに対し、X9は秒5コマと少し少ない。

 ISO感度は最高ISO25600で、拡張ISO感度をオンにするとISO51200相当まで上げられる。

ISO400からISO3200
ISO6400からISO51200

 デフォルトではオートでISO6400まで上がる。オートで使って見た感じでは、シャッタースピードを速めに維持したままISO感度がぐんぐん上がる感じだ。

オートで撮った夜景。広角端ながら1/60秒でISO5000となった。感度がぐっと上がるのでさすがにディテールはノイジー(18-55mm 18mm 1/60秒 F4 ISO5000)

 そう高感度に強い、というわけではないが、十分なクオリティーだ。

 画質的にはもうキヤノンの一眼レフそのもの。問題はまったくない。

 ひととおり見ておく。

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