THETA Vはミニマムなデザインのため、ボディもシンプル。メモリは内蔵のみで約19GB。バッテリーはリチウムイオンで底面のmicroUSB端子から給電する。
側面に電源、無線LAN、静止画・動画切替の3つのボタンがあり、背面にシャッターボタンがある。それだけである。
撮り方は2つ。
1つは手に持って「ピュッ」と撮る(いやほんとにこんなシャッター音なのだ)。
これだと手軽だが、撮影後にスマホに転送する手間がかかるし、自分の手が映り込んじゃう。
お勧めはスマホとWi-Fi接続してのリモート撮影。
リモート撮影だとライブビューを見ながら撮れるし、露出補正や各種撮影モードも駆使できる。
基本的にフルオートで撮るとき以外はWi-Fiを使え、だ。
もう1つ大事なのは、内部にジャイロセンサーと電子水準器を持ってて、THETAがどんな向きでのしっかり水平を撮ってくれること。この精度は前モデルより上がった。
だからこんな風に横を向いていても。
こんな風に一脚(あるいは自撮り棒など)につけてぐいっと差し出して撮っても問題なしである。
さて、スマートフォンとWi-Fiで接続し、撮影したら自動的にスマートフォンへ転送する設定にしたとしよう。
撮影するとまずカメラ内で画像合成が行われて1枚のJPEG画像が生成され、それがWi-Fiを通して転送される。
THETA Vはこの一連の動作がめちゃ速くなった。
中身が一新され、CPUにクアルコムのSnapDragonを搭載。まあAndroid機になったようなものと思っていい。特に速くなったのが「転送」。同じWi-Fi規格なのにこれだけ違うのかというくらい高速化されたのだ。
スマートフォンからリモート撮影して転送完了までの速度はだいたい3倍……は極端だが、実測で前モデルの「THETA S」と比べてみると、THETA Sは22秒かかったのに対し、THETA Vは8秒で済んだくらいの感じだ。
このくらいなら撮影のリズムも崩さない。
しかも5GHz帯もサポートしたのでこっちにするともっと速い(ただし、日本では5GHz帯は屋外では使ってはいけない)。
今まで「転送に時間がかかるのが難儀だなあ」と思っていた人は即座にTHETA Vを。
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