そう考えると、成田空港の「おもてなしトイレ」にも一抹の不安がよぎる。現地で普及につとめた中国ですら、ブレイクするまでこれほどの時間がかかっている。あと5年ぽっちで文化が大きく異なる欧州の人々に受けいれられるのか。最近よくあるバラエティ番組のように「へえ、そんな習慣があるんだ、やっぱ世界は広いね」みたいな感じで片付けられてしまわないか。
個人的には、やはり世界的に影響力のあるセレブなどの「援護射撃」がないと厳しいと思っている。例えば、金メダルをとったアスリートが表彰式で、「選手村にあったウォシュレットに感謝したい」とか言ってくれるとか。あるいは、歌手のレディガガがミュージックビデオのなかでウォシュレットにまたがって歌うとか。
ふざけているわけではない。TOTOさんたちがチャレンジをしている「文化を変える」というのはそれほど難しいことなのだ。
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