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2005年10月4日
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独走するauの「定額制」:
WINを“楽しみ尽くす”3機種を解剖する

auの定額制を本格的に楽しめる、魅力的な3機種が新たに登場した。いずれもEZチャンネルに対応するCDMA WIN端末で、BREWにも対応している。新しくFlashTMプレイヤーを搭載したほか、プラスアルファの機能も満載だ。その魅力を確認しよう。


左からW21SA、W21S、W21K

 ダブル定額を打ち出したauから、ついに「楽しみ尽くす」ための魅力的な新端末が登場した。「W21SA」「W21S」「W21K」がそれだ。

 いずれもEZチャンネルに対応しており、定額ならではの高クオリティコンテンツを視聴可能。もちろん、メガピクセルカメラも搭載しているから、高画質な画像データのやり取りも行える。

 加えて、全機種BREW対応である点も見逃せない。auのハイエンドといえば従来、“WIN端末”か“BREW端末”かに2分化されていた。今回、初の「WIN+BREW端末」が登場したことで、真のハイエンド機種が登場したことになる。

新機種のau内での位置付け

いずれも高機能を志向したハイエンドモデルだが、中でもW21SAがやや“エンタメ”寄りといったところ

機能W21SA W21S W21K
EZムービー
EZチャンネル
EZナビウォーク ×
電子コンパス ×
2次元バーコード ×
FMラジオ × ×
BREW


 3機種がどう優れているのか、共通の強化ポイント/個別の特徴を押さえつつ、じっくり検証してみたい。

FlashTM対応で、拡がるリッチ・コンテンツワールド


FlashTM対応のEZwebトップメニュー。各ジャンルにカーソルを合わせると別ウィンドウで開くなど、ダイナミックな動きある表現が楽しめる

 まず目をひくのは、3機種ともMacromedia FlashTMに対応していること。auとしては初の試みで、動きのある高クオリティのWebコンテンツを表示させることが可能になった。

 auではこれに合わせて、FlashTM対応版”EZwebメニュー”を用意。3機種からアクセスを可能にしている。

 もちろん、WIN端末向けにFlashTMを活かしたコンテンツも随時登場してくる予定。ユーザーが定額を活かして“落としまくる”のは、もう動画だけではなくなるかもしれない。EZチャンネルから始まったauのコンテンツ戦略はいよいよ目を離せなくなりそうだ。

大幅パワーアップした「動画」と「着うた」

 新機種では、動画・音声もパワーアップしている。

 もともとムービーメールで先行したauの動画だが、W21SAとW21Sでは、高品質・長時間ムービー録画が可能になった。W21SAではさらに、付属のTV出力ケーブルから映像をTV出力することも可能なので、撮った映像を高品質かつ大画面で楽しめる。

W21SAのイヤホンジャックに付属のケーブルを挿せば、TVがビデオシアターに早変わり W21Sの背面には、ツインスピーカーが搭載されている。ソニー・エリクソンのロゴマークも入って、クールなデザインだ

 音質面も強化された。3機種は、いずれもAACコーデックの採用で高音質化された「着うた」に対応。W21Sに至っては、端末背面にツインスピーカーを搭載。ステレオサラウンド効果を実現している。各社「着うた」が競争中、またauが一歩リードした形だ。

 これまで、3g2が利用できるWIN端末は「W11H」「W11K」に留まっていた。音声・映像の品質にこだわるユーザーにとって、今回の3機種が有力な選択肢となるのは間違いない。

W21SAの「フロントスタイル」W21Sの「手ぶれ補正」にも注目

 各機種ごとの、個別の新機能も見逃せない。たとえばW21SAは、auで初めてディスプレイが180度回転して表を向く「フロントスタイル」を採用している。

ディスプレイを縦に90度開いた状態で、横に180度回転させる。液晶表示は、回転させた瞬間に反転する(ヒンジ側が“上”になる)方式だ 側面に配置されたキー。カメラ撮影時はズームイン/ズームアウトに使うキーが、メニュー操作時は「選択キー」として割り当てられている

 これだけなら、従来も似たような構造の端末はある。W21SAの優れている点は、この状態で「メールチェック」「EZweb閲覧」「EZチャンネル視聴」「着信履歴チェック〜折り返し発信」など一通りの操作を行えること。もちろん、この状態でカメラを起動し、液晶画面をファインダー代わりに使うこともできる。

 カメラ機能といえば、W21Sも負けてはいない。なんと携帯初となる「手ぶれ補正画像処理機能」を静止画撮影向けに搭載しているのだ。この機能は、片手でグリップすることの多い携帯だからこそ、実に重宝する。

手ぶれ補正機能を備えた、W21Sのカメラ。端末前面に配置されており、側面の「カメラボタン」から起動できる コンパクトにまとまった「EZチャンネルケータイ」といえば、W21Kをおいてほかにない

 なお、ライトユーザーにはW21Kのコンパクトなボディも魅力だろう。WIN端末の中では最小クラスで、それでいて131万画素カメラにQVGA液晶を搭載。価格も3機種の中では一番手ごろで、「必要十分」の魅力を感じさせる。

 このように、各端末がリッチコンテンツに対応する表現力を備えながら、それぞれが個性を打ち出すことで魅力的な「WINワールド」を形成している。まだCDMA WIN端末を使ったことがないユーザーは、この機会にぜひ新端末を入手して、“新しい世界”へと一歩踏み出すことをすすめたい。もちろんそこには「ダブル定額」というパケット代からのストレスをなくしてくれる嬉しいニュースがある。

 発売以来、“パケット定額”のイメージが先行し、端末に対する不満を抱えるユーザーも多かったのではないか。しかし、WINの夏モデルは、入りやすくなったダブル定額+高機能化で、従来のイメージを払拭するに余りある品揃えとなったことは間違いない。

[ITmedia]

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