KDDI、燃料電池内蔵ケータイを展示CEATEC JAPAN 2005

» 2005年10月04日 15時13分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 KDDIは10月4日に開幕したCEATEC JAPAN 2005の展示ブースで、燃料電池を内蔵した携帯電話2機種を展示している。日立製作所製と東芝製で、いずれもメタノールを燃料につかうDMFC方式。内蔵の燃料電池で実際に端末が駆動し、燃料の充填もデモンストレーションしてみせた。

 日立製作所のプロトタイプ。液晶背面にパッシブタイプの燃料電池を組み込んでおり、内蔵できる3ccの燃料で10時間程度の待受が可能だという。燃料は濃度60%以下のメタノール水溶液。最大300ミリワットの出力を持つ。

 プロトタイプは最新機種「W32H」をベースとしたもので、重さは150グラム。W32Hよりも25グラムほど重くなっている。また燃料電池の厚みは5ミリ程度だという。

 ペンタイプの燃料カートリッジは初公開されたもの。これまで東海と圧縮空気によるカートリッジを使ってきたが、より小型機器向けに新開発した。6ccの容量を持ち、繊維状のペン先を端末内に差し込んで燃料を充填する。

 東芝製のプロトタイプ。「A5509T」をベースとしたもので、厚みは40ミリ、重さは160グラムとなっている。バッテリー側にパッシブタイプの燃料電池を組み込んだ。7ccの燃料を内蔵でき、リチウムイオン電池の2.5倍にあたる時間の駆動が可能だという。燃料は99.5%のメタノール。出力は300ミリワットとなっている。

 両機種とも、燃料電池のほかにリチウムイオン電池を内蔵している。これは現在の300ミリワットの出力では携帯電話が必要とするピークの出力をまかなえないため。東芝は1ワットの出力を目指しているが、「電波状態がよいところで静止した通話で1ワット程度。1ワットの出力ではピークには足りない」(東芝)ことから、リチウムイオンなどのバッファとなる電池を必要とする。こうした用途にはキャパシタも利用できるが、コメントはもらえなかった。

 技術的にはかなり完成度が増してきたが、課題はメタノールの扱いに関する法整備だ。また各社で異なる燃料濃度とカートリッジ形状も、燃料の流通面で不安を抱える。こうした整備が整うのは2007年とみられ、そのタイミングが燃料電池普及の元年となりそうだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月06日 更新
  1. スマホ大型化の裏で高まる「小型音楽プレーヤー」待望論 現役ウォークマンか、“ポストiPod”のiPhone SEか (2026年04月05日)
  2. Suica、JRE POINTのキャンペーンまとめ【4月5日最新版】 チャージで最大2万ポイント還元のチャンス (2026年04月05日)
  3. WAON POINTやAEON Payのキャンペーンまとめ【4月4日最新版】 ポイント10倍多数、1万ポイント還元も (2026年04月04日)
  4. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【4月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のチャンスあり (2026年04月03日)
  5. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  6. 皆さん、パソコンやスマホを何で持ち運んでいますか? 私はリュックサックです (2026年04月04日)
  7. LeicaコラボのXiaomiスマホ「Leitzphone」、中国モデルはデザインと名称が異なる (2026年04月05日)
  8. au PAYとPontaのキャンペーンまとめ【4月2日最新版】 1万ポイント還元や30%還元のチャンスあり (2026年04月02日)
  9. 選択肢が増えた「Starlink衛星とスマホの直接通信」 ドコモとauのサービスに違いはある? (2026年04月02日)
  10. 「小型iPhone SEを復活させて」──手放せない理由SNSで話題 どこが“ちょうどいい”と評価されるのか (2025年11月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年