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内部情報漏えいを起こさないための基礎

» 2004年03月02日 15時40分 公開
[ITmedia]

 昨年秋、会社から貸与された1台のノートPCを社員が紛失した。毎年PCが1000万台以上出荷されていることを考えれば珍しいことではないが、今回は様子が違った。紛失した社員にとって不幸だった以上に、会社にとっても大きな不幸となったのである。

 紛失したノートPCには、顧客情報が入っていた。このため、会社は顧客(約2万3000件)にお詫びすることになったのである。謝罪に伴う経済的な負担も大きかったが、企業がこれまで築き上げた信頼を失わせたことによるビジネス機会の損失も大きかったに違いない。もしも、2万3000件の顧客情報が紙媒体であったなら、数キロの重量となるため、持ち歩るかずに運用業者へ依頼するなど、紛失は避けられたかもしれない。顧客情報が電子データであったことから、容易にノートPCへ複写され、格納されて持ち歩いた。つまり、同じ価値を持つ顧客情報でも、媒体が異なれば、そのリスクも異なってくる。ここに電子データの情報漏えいの脅威が存在するのである。→詳細記事

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