女性が平日の昼間に遊ぶ“連ドラ”MMORPG――「ダイナスティア」(2/2 ページ)
その理由の一つは、初心者層向けにクライアントソフトをパッケージとして店頭販売したという点にあったようだ。
「ほとんどのPCゲーム店は、男性向けアダルトゲームを主に取り扱っていて、初心者の女性はなかなか近づけない。かといって、女性もよく訪れる家電量販店で扱ってもらうには知名度が低かった」(石山さん)と販路に課題を抱えてしまう。しかも「女性は慎重。オンラインゲームという未知なものを受け入れるまでは時間がかかる」(桃木さん)と新しモノ好きが多い男性ネットゲーマーとは異なる事情もあった。そこで「口コミでじわじわユーザー数を増やす方針だった」(桃木さん)。
しかし、ユーザー数の伸びのペースがスポンサー企業の期待よりも鈍かったため、スポンサーは撤退してしまう。利用していたisao.netのサーバも引き払ったが、応援したいという企業がサーバなどの無償提供を申し出て、継続にこぎつけた。
今はスタッフも全員ボランティア。人手が足りず、せっかくのアイデアを生かしきれないのが悩みだ。「ゲーム中に出てくる町の人にも一人一人生活があるという設定で、シナリオやセリフも準備してある。しかしこれを更新ができる人がいない」(石山さん)。人を増やすためにはやはりスポンサーが必要だという。
スポンサーを受け入れるシステムは用意した。ゲーム世界中に、実際に商品を販売できるオンラインショップを構えられるシステムが設けてあり、ケーキ店や化粧品店など、ターゲットが重なる企業の参入を期待している。また、途中からゲームを始めたユーザーがこれまでの歴史が見られる「過去見の部屋」では、過去の映像とともに、提供スポンサーが表示される仕組みもある。
クライアントソフト、利用料ともに無料化し、まずはユーザー数や認知度を地道にアップしていく作戦だ。その上で実績をスポンサーにアピールし、事業化につなげたい考えだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
プールにはおしっこが何リットル混じっている? 人工甘味料を基に計測 カナダチームが2017年に調査
-
2
東京23区で「徒歩10分以内」に駅がない地域はどこ? 駅空白地帯マップが話題
-
3
“ドパガキ”がショート動画を止められない理由 fMRIを使って若者の脳活動を分析 中国チームが研究
-
4
セブンに「セルフ発送機」 レジ経由せず、約10秒で荷物を発送
-
5
新「マイナアプリ」登場、旧「マイナポータルアプリ」との違いは 一通り触ってみた
-
6
「Microsoft Teams」障害か 朝から「会議に入れない」【復旧】
-
7
「まるでキャバクラ」――「ライザのアトリエ」主人公と話せるAIアプリに「課金圧強すぎ」の声 「10日に会話15回」で月額980円
-
8
中野の2億円腕時計窃盗、犯人はLUUPで逃走か 追跡可否を同社に聞いた
-
9
「nanacoクレジットカード」登場 利用額に応じATMで現金還元、日本初
-
10
ダークパターン規制記事に、閉じにくい巨大広告 「これもダークパターンでは」ツッコミ殺到
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR