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無線LAN初期設定時のセキュリティ設定を必須に JEITA、メーカーに推奨

» 2004年04月12日 16時32分 公開
[ITmedia]

 電子情報技術産業協会(JEITA)は4月12日、無線LANのセキュリティに関するガイドラインについて、一部を改めた改訂版を公開した。メーカーに対し用語統一に向けたガイドを示したほか、ユーザーが簡単・確実に設定できるようメーカーとしての対応を明記した。

 2003年8月に公開したガイドラインの改訂版(関連記事を参照)。

 新たに盛り込まれた用語統一ガイドラインでは、まず「ワイヤレスLAN」を「無線LAN」に統一するよう求めた上で、「無線LANパソコン間通信」「コンピュータ相互通信」「ピアツーピア通信」を「アドホック通信」に、「ESS-ID」「ESSID」を「SSID」に、「アクセスポイント通信」「アクセスポイント経由通信」を「インフラストラクチャ通信」に──などと各社で使用されている名称を具体的に上げながら推奨用語を示した。

 機能設定ガイドラインでは、(1)無線LANアクセスポイントでは、初期セットアップ時にセキュリティ機能設定画面を必ず通過させ、暗号化機能の設定を促す、(2)初期セットアップでユーザーが暗号化機能をオフにしない限り、使用時には暗号化機能がオンになる、(3)無線LAN端末が、暗号化機能が有効になっていないアクセスポイントと接続する場合は警告を表示する──などの対応を推奨している。

 ただし、機能設定ガイドラインは2005年4月1日以降の適用とし、それ以前に出荷された製品は適用外だとしている。

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