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国内プリンタ市場、3年連続で縮小 安価な複合機が台頭

» 2004年04月20日 13時14分 公開
[ITmedia]

 ガートナージャパンは4月20日、2003年の国内プリンタ市場を調査した結果をまとめた。出荷台数は650万3000台で前年比7.0%減、出荷金額は3091億7800万円で同10.7%減。3年連続で市場は縮小した。安価なインクジェット複合機が台頭し、インクジェットプリンタの出荷が減ったことが響いた。

 全体の8割を占めるインクジェットプリンタの出荷委台数は521万5000台。成長率はマイナス9%と減少率が大きい。同社調査ではインクジェット複合機の台数・金額を計算していないが、出荷台数は141万台。単機能機と合わせた出荷台数は662万5000台となり、前年比6.6%増加した。単機能機のユーザーが買い換え・買い増し時に複合機を選択するケースが増えている。

 法人向けカラーページプリンタは、2002年に企業がIT投資を抑制した反動と、低価格な新製品の相次ぐ投入で出荷台数は19万7000台と同19.8%増えた。

 メーカー別シェアでは、セイコーエプソン(44%)が首位を堅持。キヤノン(42%)、NEC(3%)、リコー(2%)、富士通(2%)が続いた。

 2004年も縮小傾向は続き、出荷台数は5−10%程度マイナスになると予測。カラーページプリンタはA3プリンタの低価格化とリプレース需要で好調を維持、2003年と同程度の15−20%増になるとした。インクジェット複合機はさらに普及が進み、200万台近くに拡大すると見ている。

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