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COMPUTEX、引退間近のAcer会長に謝辞

» 2004年06月02日 12時18分 公開
[IDG Japan]
IDG

 台北で開催のCOMPUTEX開幕式典で、展示会の主催者と台湾政府関係者らが、今年いっぱいで引退予定のAcerのスタン・シー会長兼CEOの功績に対して謝辞を贈った。

 1976年にAcerを共同創設したシー氏は、台湾ハイテク産業の草分けの1人として同国で高い敬意を払われている。Acerは今や、6万人の従業員を抱える年商156億米ドル企業に成長した。同氏は今年末で引退し、後任には現社長のJ.T.ワン氏が就任予定。

 COMPUTEXを共催する台北市コンピュータ協会のフランク・ホアン会長は、「スタン・シー氏の台湾IT産業に対する貢献は計り知れない」と述べ、同業界の至る所に元Acer幹部を発見できると指摘した。

 シー氏は開幕式典での講演で、台湾IT製造業界に、デジタルホーム分野の製品開発に貪欲に取り組むよう呼び掛けた。「デジタルホームはわれわれの生活様式を変えるものだ」と同氏。

 この市場を支配する日本の家電メーカーに対抗する目的から、台湾企業はハード製造面の能力を足掛かりにすべきだと同氏は主張。特に世界市場でのブランド力向上に目を向け、国際的な経営を掲げるべきだと訴えている。

 COMPUTEXは今年で24年目。出展数は1347に上り、外国からの来訪者2万5000人を含め、7万人が来場する見通しだ。

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