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BlackBerry特許侵害問題めぐり、控訴裁が検討開始

» 2004年06月09日 12時19分 公開
[IDG Japan]
IDG

 人気電子メール端末BlackBerryはNTP保有の特許を侵害してはいない――。同端末のメーカーResearch in Motion(RIM)の弁護団は6月7日、米連邦控訴裁でそう主張した。

 NTPがRIMを相手に起こしたこの訴訟では、昨年、RIMがNTPの特許を故意に侵害したという地裁陪審評決が出ている(2002年11月23日の記事参照)。RIMはこの評決の無効化を求めて控訴しており、この日の審理は、控訴を認めるかどうかを控訴裁が判断するために開かれたもの。

 NTP弁護団作成の書類によると、RIMは控訴に際し、NTPの特許についての地裁の解釈は誤りだと主張、一部がカナダに置かれているシステムに対して米国特許を適用することの妥当性についても疑問を呈している。

 またRIM側の書類によれば、同社弁護団は、NTPのトム・カパナ氏が特許を取得した無線通信システムは、メールの閲覧と印刷を実現するだけだが、BlackBerry端末上では企業メールの返信・転送が可能だと論じている。連邦地裁では、NTPの特許が対象範囲よりも広範な内容で不適切に解釈されたとする。

 連邦控訴裁はRIMの上訴を認めるか否か、数週間から数カ月の間に判断する見通し。

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