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» 2004年06月15日 20時05分 UPDATE

自動車ブログには車の広告を──“欲しい”広告を配信するサービス

「アドセンスより高精度」。ブログの文章や仮想空間上の行動からユーザーの好みを把握し、適切な広告を配信する。コミュニティサイト「ドットシティ」の新サービス。

[岡田有花,ITmedia]

 ドットシティはホットリンクと提携し、コミュニティサイト「ドットシティ」で6月15日から、ブログ(Blog)サービスを開始した。また、同ブログに書き込まれた内容に連動した広告を配信するサービスを、7月下旬にスタートする。

yu_dotcity_01.jpg ブログ作成画面

 ドットシティは、3Dの仮想都市内でユーザー同士がコミュニケーションできるサイト(関連記事参照)。無料で自分のアバターを作って町を歩き、チャットやゲーム、ショッピングなどを楽しめるほか、月額300円(税込み)を支払って有料ユーザーになれば、町の中に自分専用の部屋を持てる。ブログは有料ユーザーのみ作成可能だ。

yu_dotcity_02.jpg 部屋の様子

 ブログツールは、ホットリンクが開発した「Doblog」(関連記事参照)をベースに再構築した。画像の投稿も可能なほか、トラックバック機能を装備。RSS配信にも対応している。

「『アドセンス』より高精度なターゲティング広告」

 ブログなどから把握したユーザーの好みを、同サービス上の広告に反映するシステムを新たに導入する。ブログ文章の内容を分析したり、ユーザーの訪問先、購買履歴などを追跡してユーザーの嗜好を把握。各ユーザーに合った広告を配信できるとしている。

 ユーザーの好みの把握には、ホットリンクのデータマイニング技術(用語辞典参照)を利用。例えば、自動車に関することをブログによく書くユーザーには車の広告が、化粧品をよく買うユーザーには化粧品の広告が届けられるといった仕組みだ。

 広告は、仮想空間にいるティッシュ配りが配るティッシュに書かれていたり、ユーザーの部屋に「マガジン」として届けられるなど、現実世界に近い形で提供される。

 「広告配信システムは、Googleの『アドセンス』と似た仕組みだが、ホットリンクのエンジンはアドセンスよりも日本語が得意。アドセンスよりも高精度な解析ができる」(ホットリンクの内山幸樹社長)。

 ブログ上の発言や仮想空間での行動が追跡されることについては、ユーザー登録時に告知して承諾をもらう。「欲しい情報が手に入るというメリットと、プライバシーをさらけ出すリスクのバランスが取れれば納得してもらえるはず」(内山社長)。

 この広告配信システムは、OEM販売も予定している。

yu_dotcity_03.jpg 街角に立つ「口コミギャル」も広告を伝える

情報洪水をせきとめて、ネットを「ホッとする場所」に

 「ネットには情報が溢れすぎているし、検索は面倒。自分にぴったりな情報だけを誰かに持ってきてほしい」――ユーザーの好みに合った広告を配信するというアイデアは、内山社長のこんな思いから生まれた。ブログの文章やユーザーの行動を解析して興味を正確に把握すれば、必要な情報だけを届けられるはずだという考えだ。

 同じ思いから作られたサービスに、富士通のノートPC「FMV-BIBLO」の限定モデルに搭載した「矢沢の検索エージェント」がある。好みのキーワードを登録しておけば、関連するニュースを自動抽出。デスクトップに常駐する歌手の矢沢永吉さんの画像にふきだしが表示され、ニュースのありかを教えてくれる。

 「新聞だったら毎日玄関まで持ってきてくれるのに、ネットのニュースは『サイトがあるから探して見に来い』という態度。そんなの面倒だし、失礼な話じゃないですか」(内山社長)。矢沢の検索エージェントなら、ネットの“情報洪水”に溺れながら欲しい情報を探さなくても済む。

 内山社長はまた、検索エンジンのあり方にも疑問を持つ。「あるキーワードを検索した結果は、誰が検索しても同じ。でも例えば、プログラミングに詳しい僕が『JAVA』を検索する目的と、素人である僕の彼女が『JAVA』を検索する目的は違うはずなんです」。ユーザーの好みを学習する検索サービス(関連記事参照、現在はサービス終了)を開発したものそのためだ。

 「僕は面倒くさがりなんですよ。いちいち検索して探すのは面倒だから、自分の好みがよく分かっている誰かに選んで持ってきて欲しい。“バーチャル秘書”が欲しいんです」(内山社長)。

 収拾がつかないほどに溢れ返っているネット上の情報を“ユーザーの好み”という視点から整理し、適切な形にして届ける。この仕組みを確立することで、ネットを安心きる場所――「“ホッ”とする場所」にするのが“ホッ”トリンクの目的だという。

yu_dotcity_04.jpg 「ネットをもっとやさしくしたい」と内山社長

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