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MS、Windows CE 5.0のソースコード共有を発表

» 2004年06月28日 15時14分 公開
[ITmedia]

 Microsoftは6月28日、Microsoft Windows Embedded Developers' Conference(DevCon)2004で、「Windows CE 5.0」のソースコードを広範にライセンス供与し、すべてのライセンシーに対して、ライセンスを受けた同OSのソースコードを改変して、商用製品を構築することを認めると発表した。

 これまでとは異なり、ライセンシーは改変したコードの所有権を維持でき、改変部分をMicrosoftなど他社と共有する義務はない。Windows CE 5.0のコードは「Windows CE Shared Source Program」の下で、250万行以上が開示される。同OSは「Macallan」のコードネームで呼ばれ、7月9日にRTM(製造工程向けリリース)の予定。

 「当社の新しいライセンスは、Windows CEを活用する組み込みデバイスを開発するメーカーに、さらなる柔軟性を与えることを主眼としている。改変したコードの共有義務を課されずに商用製品を提供できるという点は、デバイスメーカーには大きな魅力となるだろう」と同社のモバイル・組み込みデバイス部門コーポレートバイスプレジデント、ヤー・チン・チャン氏は語る。

 Microsoftはおよそ1年前にシェアードソースイニシアティブの一環として、Windows CEのソースライセンスプログラムを導入したが、デバイスメーカーはソースコードの改変部分をMicrosoftと共有しなくてはならず、一部で批判の声が上がっていた(2003年4月11日の記事参照)。

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